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「インフルエンザの濡れ衣を着せられた」 逆恨みするママ友 周囲への注意喚起どこまでOK?
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今シーズンのインフルエンザは、例年よりかなり早い時期から流行しており、ますます寒さや乾燥が厳しくなる、1月以降は特に注意が必要です。お子さんのいる家庭は、感染リスクが上がってしまいがちなインフルエンザですが、いらぬママ友トラブルの原因にもなるようです。良かれと思ってやったことが、ママ友の恨みを買ってしまったという女性の話を聞きました。
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ママ友がインフルエンザに! ルールを破ってパーティーに連れて行ってほしいと要請が
8歳と5歳の子を持つ2児のママである麻央さん(仮名・35)は、今年度子ども会の役員をしており、昨年末に行われたクリスマスパーティーを取り仕切ることになりました。麻央さんの暮らす地域では、小学生になると子ども会に入会するのが慣例。下のきょうだいに未入会の未就学児がいる場合は、イベントごとに多少の参加費を払えば、参加しても良い決まりになっていました。
同じマンションに住む、ママ友の愛里さん(仮名・35)とは、偶然、同い年だったこともあり意気投合。一緒に日帰り旅行へ行ったり、家を行き来したりと、家族ぐるみで親しくしていました。しかし、クリスマスパーティーをきっかけに仲違いをしてしまったといいます。
クリスマスパーティーの前日、麻央さんの元に愛里さんからSOSが。それというのも、愛里さんの家庭内でインフルエンザが蔓延。下の子をのぞいて全員、インフルエンザに罹患してしまったそう。幸い予防注射が効いたのか、大人ふたりはそこまで重症化していなかったのですが、上の子はなかなかの高熱で、「とてもじゃないけどパーティーに行ける状態ではない」との連絡でした。
麻央さんは役員だったため、単純に愛里さんの子ども達の欠席連絡だと思いましたが、話はさらに続きました。なんとインフルエンザに罹っていない下の子だけ明日迎えに来て、一緒に連れて行ってほしいと頼まれたのです。
麻央さんの子が所属する子ども会のルールは、イベント参加時の送り迎えは実親がやること。また、会員じゃないきょうだいの参加は、会員の子が出席している場合に限るという規定がありました。そのルールを伝え、下の子を預かることはできないと言いましたが、愛里さんから泣き落としが続きました。
愛里さんのご主人も本人も重症ではないとはいえ具合が悪く、上の子の看病が精一杯。元気が有り余っている下の子の相手が満足にできないこと。下の子はずっとパーティーを楽しみにしていたため、参加できないかもと言ったら大泣きしているとのこと。
「私は、インフルエンザの潜伏期間の可能性は捨てきれないし、たくさんの子ども達が来る場に連れて行くのは元々反対だったのですが、あまりに食い下がってくるため断り切れず、OKしてしまいました。そこで彼女以外のママ達に、状況も状況なので愛里さんの下の子だけが参加することを今回は大目に見てほしいことと、念のため個々にインフルエンザ対策を強化してほしいと連絡を回したんです」
正直なところ、愛里さんの下の子が原因でインフルエンザが蔓延してしまった場合、事情を知っていたのが麻央さんだけなことがもしも後から分かったら、心証が悪いと考え、先手を打ったところもあるといいます。