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「幼い頃は理解できなかった」 イギリスのF1レーサーが示した深い敬意 大人になって「美しさを理解できるようになった」日本文化とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

F1レーサーのルイス・ハミルトン選手【写真:Aflo】
F1レーサーのルイス・ハミルトン選手【写真:Aflo】

 日本には、ほかの国ではなかなか出合えない独自の精神や美意識が息づいています。長い歴史の中で育まれてきた価値観は、外国人の心にも深く響いているようです。世界最高峰の自動車レース・F1で数々の金字塔を打ち立ててきた元王者が、日本で、自身の原点ともいえる「武道の心」と深く向き合いました。多忙な来日スケジュールの合間を縫って体験したのは、どんなことだったのでしょうか。

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レジェンドとの稽古でよみがえる「幼き日の記憶」

 3月27日(金)~29日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで行われる、自動車レースF1の今季第3戦。レースを前に、世界王者7回の実績を誇るイギリスのルイス・ハミルトン選手が、自身の公式インスタグラムアカウント(lewishamilton)で、日本で貴重な体験をしたことを明かしました。

 ハミルトン選手は、映画『キル・ビル』の殺陣(たて)を振り付けた伝説的な侍アーティスト・島口哲朗さんから剣術のレッスンを受けたそう。「道場に戻ってきました」との書き出しの投稿に、そのときの様子を収めた写真や動画を添えています。

 実は幼い頃に、7年間も空手に打ち込んでいた経験があるというハミルトン選手。稽古の始まりに深々とお辞儀をした際、毎週通っていた頃の記憶が鮮烈によみがえったといいます。

「武道は単に身を守る術を教えてくれただけでなく、規律、尊敬、謙虚さを私の中に植えつけてくれました」と、日本文化の根底にある精神性を、自身の人生と重ね合わせるように振り返りました。

 さらに、「幼い頃はなぜお辞儀をしなければならないのか理解できませんでしたが、成長して伝統を尊重するようになり、その仕草の美しさを理解できるようになりました」と、伝統を重んじる日本の姿勢に、改めて感銘を受けたようです。

 武道において日本で重んじられているのが、「礼に始まり礼に終わる」という教えです。稽古の前後に行う一礼には、相手への敬意はもちろん、ともに学び合うことへの感謝や、自らの心を整える意味が込められています。

 ハミルトン選手は投稿の最後に「先生、ありがとう。そして、美しさ、文化、温かい歓迎をありがとう」と、心からの感謝を綴っています。

 ハミルトン選手の謙虚で凛とした姿に、投稿のコメント欄には「かっこいいね!」「武道は心にとても良いですね!」「この男にできないことはあるのだろうか?」といった声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)