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仕事・人生

管理職で時短勤務は「無理なんじゃないか」 新しい働き方を切り開いた女性役員 貫いた信念と描く未来図

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

公私ともにスケジュール管理を徹底

 スケジュール管理を徹底し、仕事でやるべきことをカレンダーアプリで共有して一本化。会議が多い日は在宅勤務を選択し、現場に行くタイミングも調整しました。通勤時間も無駄にせず、自転車を活用するほか、電車には乗った瞬間から仕事に取りかかれるよう、事前準備を欠かさなかったそうです。

 プライベートでも、子育ては夫や親と協力し、全員で連携が取れるように、それぞれのスケジュールを共有しています。親が手伝いに来る日は必要な駐車場を手配したり、お弁当が必要な日は効率良く作れるよう、前日に段取りをシミュレーションしたりするなど「独身の頃と比べて、事前準備と段取りは格段にスキルアップしました」と笑顔を見せます。

 新しい働き方の道が開けると、後輩たちがあとに続きました。「現在、子育てのため時短で働く女性管理職は20人います。そんな後輩たちの存在が、何よりのやりがいです」と笹岡さん。時短管理職のママ同士が仕事を補い合うなど、協力体制も生まれているといいます。

大好きなブライダル業界に「情熱やロマンを発信したい」

 笹岡さんは、2024年に株式会社ノバレーゼの取締役執行役員に就任。現在はフルタイムに戻り、婚礼衣装事業の責任者として165人の現場を率いています。バリバリと働いていた20代、そして挫折と再起を経験した30代。出産を経て、時短管理職という新しい働き方の道を切り開いた40代。45歳の今、この先をどう描いているのでしょうか。

「泥臭く生きてきた20年、生き方は変えられないと思うので、これからも泥臭く、謙虚にいきたいと思っています。大好きなブライダル業界に、情熱やロマンを発信していきたいですね」

 そして、少し照れたようにこんな夢も明かしました。

「最終的な夢は、海外でピンクグレープフルーツ農家を経営することです(笑)。ただ、10年後は、10年前には想像できなかった今の自分のように、想像を超える自分になっていたいですね」

◇笹岡知寿子(ささおか・ちずこ)
1980年生まれ。株式会社オンザページ取締役執行役員。自営業の両親のもとで育ち、子どもの頃から接客や起業に興味を持つ。大学卒業後の2003年に、株式会社ノバレーゼ(当時の社名)へ入社。ドレスコーディネーター、ウェディングプランナーとして頭角を現し、27歳で中部支社の支社長に抜擢。30歳でNOVARESE KOREA INC.の理事副社長に就任するも、事業撤退に伴い1年6か月で帰国。その後、福岡や長野の婚礼施設の支配人として勤務。2017年にエリア長に就任し、2021年に関連会社の取締役を兼務。2023年に、社内初となる「管理職で時短勤務」を実現。2024年3月より株式会社ノバレーゼ取締役執行役員。2026年4月の社名変更を経て、現職。

(Hint-Pot編集部)