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「私はダメな母親かも」 自分を責める前にAIへ相談して大丈夫? 専門家が教える知っておきたい「3つの落とし穴」と質問のコツ
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AI相談を上手に活用するコツとは
AI相談を上手に活用するためには、どのようにしたら良いのでしょうか。コツは「答えをもらう」のではなく、「自分の状況を整理する」ために使うことだと、河畠さんは強調します。
「『どうしたら良いですか?』と聞くだけだと、どうしても一般論になりがちです。たとえば子どものことについての相談であれば、以下の要素を具体的に伝えてみると良いでしょう」
・子どもの年齢
・どんな場面で困っているか
・今まで何を試したか
・親として何がつらいか
・どんな関わりを大事にしたいか
「そのうえで『今の状況を整理してください』『親と子の気持ちを分けて考えてください』など、思考の補助役として、AIに“整理”を依頼するのがおすすめです。ただし、最後は子どもの表情や空気感など、画面の向こう側には拾えない情報を、自分の身体感覚で確かめることが大切です」
また、AI相談をするうえで忘れてはいけないのが、家族のプライバシーを守るための自衛です。「子育てや夫婦の相談はセンシティブだからこそ、名前、生年月日、学校名、住所、顔写真、詳細な病歴といった個人を特定しうる情報は入れないでください」と河畠さん。固有名詞をぼかす、生年月日ではなく年齢で幅を出すなど、相談の質を落とさない工夫が必要だそうです。
人が関わるという心がまえが大切
最後に河畠さんは、AIに任せきりにせず、人が感じ取り、関わることの大切さを訴えます。
「テクノロジーがどれだけ進んでも、それを使うのも、最終的に判断するのもすべて『人』です。だからこそ、AIに整理してもらい、人間が感じ取り、人間が関わるという心がまえが大切です。最終的に大事なのは、孤立しないこと。人とわかり合いたい、つながりたいという欲求は、画面の向こうでは満たされません」
親だからこそ、夫婦だからこそ、感情が入りすぎてうまく話せないこともあります。そんなとき、AIは自分の気持ちをいったん外に出す“中継地点”として、有効な役割を果たしてくれるのかもしれません。
エグゼクティブコーチ、ポッドキャスター、AI顧問。約500億円のハッキング事件を経験した暗号通貨ベンチャー創業期メンバー。拝金主義への違和感から瞑想修行へ。合計17日間のヴィパッサナー瞑想を経て、AI時代における人間の身体性や意識変容を探究。夫婦で美容サロン10店舗を経営する2児の父。
(Hint-Pot編集部)