Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

訪日アメリカ人が「日本の卵を5パック、買ってきて」 “まさかのリクエスト”を受けた日本人ボランティア 驚くべき理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

帰国直前の思いがけない依頼

ハワイの卵売り場。一番安いもので、1ダース(12個)6.79ドル(約1080円)【写真:i-know】
ハワイの卵売り場。一番安いもので、1ダース(12個)6.79ドル(約1080円)【写真:i-know】

 さらに、その女性が「どうしてもメイド・イン・ジャパンのものを買って帰りたい」とこだわったもの、それが卵です。

 アメリカに帰国する当日、ホテルで荷造りをしているその女性から連絡が入り、「日本の卵を5パック買って来てください」とリクエストを受けた私は、驚いて、「5パックですか? そんなにも食べる時間はもうないですよね?」と、確認しました。

 すると、「日本の卵は最高においしくて、アメリカにいる親族に食べさせたいの。ホテルでゆで卵を作って、手荷物で飛行機に持って入るから、とにかく5パック買ってきてください」とのことでした。

 インターネットで調べると、生卵をアメリカに持ち込むことはできませんが、加熱されていれば持ち込みが可能とのこと! 私の人生で、日本の卵をアメリカに持って行こうなんて一度も考えたことがなかったので、初めて知る情報でした。

 すぐさま近所のスーパーマーケットに向かい、当時、10玉100円台で売られていた一般的な卵と、品質の良い200円台のものを合わせて5パック購入。その女性に受け渡し、私のボランティアは終了しました。

当たり前だった「日本の卵」が特別だった理由

 後日、その女性から御礼のメールが届きました。「先日は、日本を案内してくれてありがとう! あのあと、急いで卵をゆでて、無事にアメリカに持ち帰りました。親族に食べさせたら『おいしい!!』と感動していました。みんなにメイド・イン・ジャパンの卵を食べさせることができて、本当に幸せです」。

 当時の私は日本の卵の味が当たり前すぎて、なぜ彼女がそこまで絶賛するのか、理解できませんでした。しかし、アメリカで暮らすようになった今、あんなにも彼女が「メイド・イン・ジャパン」の卵にこだわっていた理由を心底、理解しています。

 昨今、日本では訪日外国人の増加に伴い、各所でトラブルが発生していると聞きますが、日本の素晴らしさを世界に伝えてくれているのも、また外国人。そして日本人が、日本の素晴らしさを実感する機会も増えているような気がします。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。