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毎日食べるならどっち? サニーレタスと玉レタスの栄養差に注目 βカロテン約8倍、鉄は約6倍―専門家が教える賢い選び方

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

葉レタスの一種、サニーレタス(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
葉レタスの一種、サニーレタス(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 サラダの定番であるレタス。ちぎって食べられる手軽さもあって、毎日の食卓に活用したい存在です。さまざまな種類があり、葉がやわらかく赤みのあるサニーレタスは、彩りが良く、見た目も楽しめます。通常のレタスと比べたとき、栄養面ではどちらが優れているのでしょうか。毎日食べるならどちらが良いのか、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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サニーレタスと通常のレタスの違いとは

 サニーレタスと通常のレタス(玉レタス)は、同じキク科アキノノゲシ属の野菜ですが、見た目や食感、栄養価に違いがあります。

 玉レタスは葉が重なった球状の形をしていて、シャキシャキとした食感が特徴です。その食感から「クリスプヘッドレタス」とも呼ばれます。一方、サニーレタスは赤紫色がかった葉先が特徴で、葉が薄くカールした葉レタスの一種です。食感はやわらかく、やや苦みがあります。

 水分量は玉レタスのほうがやや多く、カロリーはサニーレタスのほうが高めです。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の数値(可食部100グラムあたり)で比べると、玉レタスは水分95.9グラム、エネルギー11キロカロリー、サニーレタスは水分94.1グラム、エネルギー15キロカロリーです。

 どちらもかなり低カロリーですが、玉レタスはよりみずみずしく、サニーレタスは水分がやや少ない分、栄養成分が凝縮されているといえるでしょう。

栄養面ではサニーレタスがやや優勢

 栄養価の観点でいえば、サニーレタスのほうがやや優れています。玉レタスと比較すると、βカロテンは約8倍、ビタミンCは約3倍、鉄は約6倍、カリウムは約2倍多く含まれています。

 βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。ビタミンCは免疫機能の維持やコラーゲンの生成に欠かせず、鉄は造血に重要な役割を果たす栄養成分です。カリウムは体内の塩分と水のバランスを調節し、高血圧やむくみが気になるときに意識したいミネラルです。また、目の健康維持で知られるアントシアニンなどのポリフェノールも有しています。

 一方、水分が多い玉レタスは、栄養素の密度としては低めですが、その分さっぱりとした味わいで食べやすい利点があります。加熱するとかさが減って、たくさん食べることができるので、スープや炒め物などの具材に。茎を切ると出てくる白い液体のラクチュコピクリンは、催眠・鎮静作用があるといわれる苦味成分です。

 毎日食べるうえで栄養面を重視するならば、サニーレタスのほうが適しているといえますが、玉レタスは調理の幅が広く、取り入れやすい良さがあります。それぞれの目的や好みで選ぶと良いでしょう。

乾燥を防ぐことが長持ちさせるポイント

 玉レタスもサニーレタスも、買ってきた状態のまま保存すると、葉がしんなりしてしまいます。鮮度を長持ちさせるには、いかに乾燥を防ぐかがポイントです。

 玉レタスは、丸ごと買ってきたら、袋から出して芯をくり抜き、キッチンペーパーを詰めましょう。ラップで包んだら、冷蔵庫の野菜室で保存します。サニーレタスも袋から取り出し、必要に応じて根元を切り落としたら、濡らしたキッチンペーパーを当ててポリ袋に入れてください。保存容器やコップを使って、冷蔵庫の野菜室に立てて保存すると長持ちします。

 保存方法にも気を配りながら、毎日の食卓へ上手に取り入れたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾