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浮気で離婚した元夫と復縁したい 「再婚するなら出て行って」家族の反対に戸惑う女性 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

元夫からの復縁要請。家族の反対を前にどうすればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
元夫からの復縁要請。家族の反対を前にどうすればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 一度は離婚した相手との復縁を望んだとき、立ちはだかるのは気持ちだけではありません。元夫からやり直しを求められ、心が揺れる女性。しかし、その選択に家族から強い反対を受けているといいます。今後どうすべきなのか、夫婦カウンセラーに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

実家の離れでいろいろと助けてもらいながら生活する女性

 東北地方在住の粕谷千聖さん(仮名・20代)は、10代で結婚し、2人の子どもに恵まれました。しかし昨年、夫の浮気が発覚。話し合いの末、離婚を選び、千聖さんが子どもたちを実家へ戻ることになりました。

 千聖さんの実家は農家で、両親と弟夫婦が同居しています。千聖さん親子は母屋の隣にある離れをリフォームしてもらい、そこで暮らしています。

「両親は孫と暮らせることを喜んでくれていて、生活も本当に助けられています。食事は母屋で一緒に食べることが多く、子どもの面倒もよく見てもらっています」

 その一方で、弟夫婦からはどことなくよそよそしく扱われ、居心地の悪さを感じることもあるといいます。それでもそんな生活がようやく落ち着き始めた頃、思いがけない連絡が入りました。離婚した元夫から「やり直したい」と復縁を持ちかけられたのです。

「正直、迷いました。子どもたちの父親でもありますし……。もう一度やり直せるなら、という気持ちも出てきてしまって」

  しかし、元夫は現在、無職。住む場所にも困っている状況のようでした。千聖さん自身、安定した収入があるわけではなく、実家の支えがあって今の生活は成り立っています。

 そこで両親に相談したところ、母親は「好きにすれば良いと思う。最終的には自分で決めなさい」と背中を押してくれました。一方で父親からは、「この家で暮らし続けるつもりなら、弟の意見も聞くべきだ」と言われたといいます。納得しきれない思いを抱えながらも弟に話をしたところ、返ってきたのは予想外の言葉でした。

「弟からは『再婚するならこの家は出て行ってほしい』『無職の男を連れ込むなら縁を切る』とはっきり言われました。たしかに状況として難しいのはわかりますが、弟に私の再婚を反対する権利はないと思います。元夫は前向きにこちらで職探しを始めようとしてくれているのに、気持ちの整理がつきません」

 元夫との復縁を選ぶべきか。それとも、今の生活を守るべきか。気持ちと現実の間で揺れながら、答えを出せずにいるといいます。

その「怒り」は弟嫁ではなく、元夫にぶつけるべき

 元夫との復縁を望む一方で、家族から強い反対を受けている千聖さん。夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんは、まずその気持ちに理解を示します。

「子どもたちの父親でもある元夫から復縁を持ちかけられれば、心が揺れるのは自然なことです。とくに、ひとりで子どもを育てていく不安があると、やり直せるならと思ってしまう気持ちも無理はありません」

 一方で、現実的な視点も必要だと指摘します。

「ただ今回のケースでは、“復縁そのもの”よりも、“どこで、どう暮らすのか”という生活基盤の問題が大きく関わっています。弟さんが反対しているのは、感情だけではなく、家族全体の生活への影響を考えてのこととも言えるでしょう」

 そのうえで、こう続けます。

「今の状況のまま復縁を進めようとすると、“実家に依存した状態で新たな家族を増やす”形になります。それでは周囲の理解を得るのは難しく、関係がさらにこじれてしまう可能性があります」

 また、元夫との関係についても慎重に見極めるべきだといいます。

「浮気をして離婚に至った経緯がある以上、同じ問題が繰り返される可能性についても考える必要があります。『やり直したい』という言葉だけでなく、相手がどのように変わろうとしているのか、行動で確認することが重要です」

 最後に、こうつけ加えます。

「誰とどう生きていくかを決めるのは千聖さん自身ですが、その選択はお子さんの生活にも大きく影響します。感情だけで判断するのではなく、“この先どう暮らしていくのか”という視点で、一度立ち止まって整理してみてください」

(和栗 恵)