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夫に浮気されたかもしれない 確かめなかった妻の選択は正しかったのか 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

夫婦として穏やかな日常を送っていても、ふとした出来事が心に引っかかり、答えの出ないまま時間だけが過ぎていくことがあります。浮気かどうかはわからない。それでも残った小さな違和感と、どう向き合えばよいのでしょうか。夫の不倫疑惑のモヤモヤを抱えたまま、3年が経つという30代女性に話をお聞きしました。夫婦カウンセラーのアドバイスとは。
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手渡されたチョコレートの箱に愕然
「3年前のバレンタインデーに、たぶん、夫に浮気されました」
そう切り出したのは、埼玉在住の兼業主婦・椎名知永子さん(仮名・30代)です。夫とは3年ほど交際して結婚。バレンタインデーは毎年必ず一緒に夕食を取り、食後にチョコレートを分け合うのが、2人のささやかな恒例行事でした。
ところが、結婚4年目のバレンタインデーを前に、夫から「急な出張になった」と告げられます。14日は一緒に過ごせなくなったものの、そのときは「長い人生、そんなこともあるよね」と、深く気に留めなかったといいます。
「予定していた料理が無駄になっちゃったな、とは思いましたけれど、それくらいでした。準備していた食材を冷凍庫に入れて、気持ちを切り替えました」
14日の早朝、お泊まりセットとチョコレートを持たせて夫を見送った知永子さん。夫が帰宅したのは、2日後の16日の夜でした。
「毎年、バレンタインのチョコは一緒に食べてきたので、その延長だったんだと思います」
帰宅した夫は、「知永子がくれたチョコ、まだ残ってるけれど一緒に食べる?」と言って、開封済みのチョコレートを差し出してきたそうです。なにげなく包装を見た瞬間、知永子さんの手が止まりました。
それは、自分が用意したものとは別の、“ピエール”で始まる有名ブランドのチョコレートだったのです。
「『あれ?』って思いました。でも、その場では何も言えませんでした」
出張先で仕事関係の人からもらった可能性も考え、「私の勘違いかもしれない」と思った知永子さんは結局、夫を問い詰めることはしませんでした。
その後、夫はしばらく浮ついた様子を見せたものの、春頃にはどこか元気がなくなっていったといいます。
「振られたのかな、とは思いました。でも、それ以上は踏み込まなかったんです」
翌年のバレンタインは、何事もなかったかのように、再び家で一緒に過ごしました。ただ、あの日の出来事が完全に消えたわけではありません。
「放っておいたのが正解だったのか、それとも、きちんと向き合うべきだったのか。今でも、ふと考えることがあります」
浮気かどうかはわからないまま、確かめないという選択をした――。この判断は、夫婦にとって本当に良かったのでしょうか。