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「歯磨き粉みたい」→「ついつい食べちゃう」 スイス人が困惑するも虜に…フランス人やドイツ人、ブラジル人もハマった意外な食べ物とは

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

さまざまな国の生徒が通う語学学校(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
さまざまな国の生徒が通う語学学校(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 日本はお菓子ひとつをとっても、味わいだけでなく、食べやすさやパッケージ、ちょっとした驚きや楽しさまで計算されており、消費者目線の発想が随所に感じられます。海外で暮らしてみると、そうした日本ならではのものづくりの魅力を、改めて実感することもあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第44回は、語学学校に通う外国人生徒が感激した日本のお菓子についてです。

 ◇ ◇ ◇

外国人に日本のソフトキャンディが大人気

 語学学校で、各国の学生が持ち寄ったキャンディを食べ比べるというイベントが行われました。ここで予想外の主役になったのが、森永製菓の「ハイチュウ」。参加者が次々と手を伸ばし、すぐになくなってしまいました。

 フランス人の生徒は「これは良い。アメリカのものは甘すぎるときがあるから、あまり食べないようにしている。でも、これはずっと舐めていたいね」と絶賛。ドイツ人が「こんなものがあったなんて。おもしろい食感だね」と言えば、ブラジル人も「踊りたくなるくらい好きかも(笑)」とテンションが上がっていました。

 スイス人は、なじみのない味に「ちょっと歯磨き粉みたい」と一瞬だけ戸惑っていたものの、「おいしいね。ついつい食べちゃう。日常のいつ食べても良い」と止まりません。なかでも「ブルーハワイ味」に興味津々で、「夏を思い出させる味で最高だ。カクテルを飲みながら食べるのが良いかも。甘すぎないし、カクテルと似た味だから合うね」と笑顔でした。

一粒に宿る、計算し尽くされた日本の美学

 他国の学生が持ち寄ったキャンディも食べましたが、味が薄かったり、ビーフジャーキーを噛みちぎるような食感だったりするものが多くありました。なかには「ひどい味……」と、ゴミ箱に向かう学生もいたほどです。

 生徒たちの話を聞くと、日本のソフトキャンディのように、味が持続するものや、やわらかすぎずほど良い弾力がある食感のものは、海外では珍しいようです。誰が食べても、安定した満足感を得られるよう工夫が重ねられている日本のお菓子に、感激した様子でした。

 日本のお菓子は単においしいだけでなく、食べ進めるなかでの変化や噛みごたえ、甘さの強弱、香り、最後に残る余韻まで計算されています。この背景には「より良いものを届けたい」という意識に加え、受け取る側の感覚に寄り添おうとする、日本特有の細やかさがあります。味覚だけでなく、地域や期間の限定品、パッケージの楽しさまで含めてひとつの体験として完成させ、消費者を飽きさせない仕組み作りにも熱が注がれているのです。

「どこで買えるのか教えてくれ」と聞いてくる学生を見て、日本のものづくりの丁寧さや繊細さを実感させられました。

(Yo)