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ヘンリー王子 なりすまし電話にだまされた後の気持ちを近親筋に吐露 「気にしていないがつらかった」
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環境活動家グレタさんを装ったロシア人YouTuberに“王室引退”をはじめいろいろ話してしまっていた
先週、ロシア人YouTuberのなりすまし電話に対して話した内容が公になり、世界を駆けめぐるビッグニュースとなったヘンリー王子。“メグジット”と呼ばれる今回の“王室引退”に関し「息子を守るため」と話して個人的な心情を明かしていた。その他にも、多くのことを赤裸々に語り問題視されたが、当のヘンリー王子は自分の発言に「後悔はない」という。しかし、その一方で「騙された」という意識は強く、深く傷付いているともいう。この電話の内容が公開されたのは、最後の公務となった「コモンウェルス・デー」の式典が開催された9日。その日、ヘンリー王子は、感傷的になりエリザベス女王をにらみ付けるような“硬い表情”が話題になっていたが、そのタイミングで公開されたことも「つらかった」と語っていたようで、王子のメンタルヘルス面が心配される。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、ヘンリー王子の近親筋に取材したという、王室専門家のオミッド・スコビー氏がポッドキャストに出演。ヘンリー王子自身が今回のなりすまし電話事件をどう感じているか、その思いを明らかにした。
ロシア人YouTuber2人組が世界的に有名な17歳環境問題活動家のグレタ・トゥンベリさんとグレタさんの父親になりすまし、ヘンリー王子に電話したのは昨年の大晦日と今年1月22日。ヘンリー王子は相手がグレタさんと信じ込み、赤裸々に自分の気持ちを話してしまった。そしてその際に語った内容が、王室主要メンバーとしての最後の公務中に公開された。ヘンリー王子はそのタイミングに非常に傷付いているという。
スコビー氏は「ヘンリー王子と非常に近い筋と話したところ、ヘンリー王子は話した内容が表に出たことに関しては『気にしていない』と言いますが、なりすましという行為に関しては『騙されたという苦い思いが強い』と話しています。また公になったタイミングが最後の公務中だったのも『つらかった』と語っているそうです」と話して、今回のなりすましに対するヘンリー王子の思いを率直に明かした。
しかし、こうしたなりすまし電話も英国の厳重な王室警備の中では本人に届かなかったのではないか? ヘンリー王子も今回の経験から気を引き締めるとは思うが、“王室引退”後、北米移住で自由の身となったヘンリー王子夫妻には今後もさまざまな接触が試みられるはず。喉元過ぎれば熱さを忘れるではないが、元々次男坊で脇の甘さには定評のあるヘンリー王子。再びこんないたずらに引っかかる可能性も皆無とは言えないのではないだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)