からだ・美容
梅雨時季の肌荒れ、原因は以外にも「メイクツール」にあった? 美容皮膚科医が教える“落とし穴”に要注意
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:寺井 美佐栄

しっかりとスキンケアをしているはずなのに、最近、肌荒れやニキビが気になる……。こうした肌の悩みは、梅雨の時季に増えやすいそうです。意外に見落としがちな原因や気をつけたいポイントについて、ミサクリニック六本木本院の院長で、美容皮膚科医の寺井美佐栄医師に伺いました。
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汚れたパフが肌トラブルにつながることも
「同じ場所に繰り返し吹き出物ができる」「急に赤みやかゆみが出るようになった」などの肌のトラブルは、梅雨時季になるととくに増える傾向にあります。原因には、ホルモンバランスや生活習慣、スキンケア方法などさまざまなことが考えられますが、意外に見落とされやすいのが“メイクツールの衛生状態”です。
メイクで使うパフやスポンジなどにはファンデーションだけでなく、皮脂や汗、古い角質なども日々付着しており、そこに梅雨特有の高温多湿の条件が加わることで、雑菌やカビが好む環境が整ってしまいます。こうした状態のパフなどのメイクツールを使い続けることで、肌トラブルにつながってしまうのです。
実際に日々の診療でも、ニキビや毛穴詰まり、赤み、接触性皮膚炎(かぶれ)などの背景に、メイクツールの汚れが関係していると感じることがあります。話を聞くと、「パフはほとんど洗っていない」「何か月も同じスポンジを使っている」というケースが少なくありません。
フェイスラインや頬など、パフがよく触れる部分に肌トラブルが繰り返し起こる場合は、スキンケアだけでなく、メイクツールを見直してみると良いでしょう。
洗ったら「しっかり乾かすこと」も重要
パフやスポンジなどを「毎日洗っているから大丈夫」と思っていても、洗い方や乾かし方に問題があるケースもあります。たとえば、水洗いだけで済ませる、汚れた部分だけ簡単に洗う、洗浄後すぐポーチへ戻す、風通しの悪い場所で乾かすといった方法は、十分ではありません。
清潔に保つためには、定期的に洗浄して、しっかりと乾かすことが大切です。専用クリーナーや中性洗剤などで優しく洗い、洗剤が残らないよう十分にすすいだあと、風通しの良い場所で完全に乾燥させましょう。
半乾きの状態で使わないことが重要です。湿ったままポーチやケースへ戻す習慣は、雑菌やカビを増やす原因になるので避けましょう。
パフやスポンジなどのメイクツールは消耗品です。洗っても汚れが落ちにくい、変色している、弾力がなくなっている、においが気になる場合は、買い替えのサインだと考えてください。毎日こまめに洗うのが難しい場合は、使い捨てタイプを取り入れるなど「無理なく衛生状態を保てる工夫」も、現実的な選択肢のひとつです。
肌の状態が不安定になりやすい梅雨時季
梅雨時季は汗や皮脂の分泌が増え、肌が不安定になりやすい季節でもあります。高価な美容液やスキンケア用品を使っていても、毎日肌に触れるメイクツールが不衛生な状態では、肌トラブルを繰り返してしまうことがあります。
ぜひ一度、メイクで肌に直接触れる道具の衛生状態を見直してみてください。毎日の小さな習慣が、肌の状態を整える大切な一歩になります。ただし、赤みやかゆみ、かぶれ、ニキビなどの症状が長引いたり、悪化したりする場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
(Hint-Pot編集部)

寺井 美佐栄(てらい・みさえ)
ミサクリニック六本木本院院長。産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任。2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わずナチュラルな美しさを引き出す施術に定評がある。切らないたるみ治療やクマ取りなどエイジングケアを得意とし、公式サイト「Misa CLINIC」、インスタグラム(misa.clinic)、YouTubeチャンネル「ドクターみさえの『切らない』美容メソッド」でも情報を発信中。
