からだ・美容
間違ったケアで痕が残ることも…知っておきたい、日焼けケアの“NG” 皮膚科専門医が解説
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教えてくれた人:神島 輪

夏本番を迎え、容赦なく降り注ぐ紫外線。うっかり日焼けして、肌がヒリヒリする人も多いのではないでしょうか。実は、日焼け後の肌はとてもデリケートな状態のため、間違ったケアをしてしまうと、ダメージを悪化させてしまうことも。そこで、日焼け後のスキンケアにおける“OK”と“NG”について、皮膚科医の神島輪先生に詳しく伺いました。
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日焼けはやけどの一種
日焼けは、皮膚が熱傷(やけど)を負った状態です。赤くなる「サンバーン」と、黒くなる「サンタン」に分けられます。このうち、冷やすケアが有効なのは、炎症を起こして赤くなっているサンバーンです。
肌を冷やす際は、布に包んだ保冷剤や冷やしタオルを使いましょう。また、肌が赤いときの“NG”なケアにも、気をつけてください。
○飲酒する
日焼け後、肌がピリピリしているときに飲酒すると血流が良くなり、ますます痛みを感じやすくなります。肌に炎症がある間は、飲酒を控えましょう。
○冷房をガンガンにかける
肌がほてっているからといって冷房を強くしても、日焼けの症状が改善する効果はありません。必要以上に肌を冷やすことで、かえって乾燥を進めてしまう可能性もあります。
○冷却シートで冷やす
発熱時などに体温を下げるための冷却シートは、使わないようにしましょう。肌に直接貼りつくことで刺激になったり、成分によってかぶれたりする可能性があるので避けてください。
○メイクをする
赤くピリピリと炎症を起こしている肌は、非常に敏感です。メイクは肌に負担をかけるため、なるべくしないほうが良いでしょう。しっかり保湿することを優先してください。
○タイトな服やアクセサリーを身につける
赤く日焼けした肌は、少しの摩擦でも刺激になります。肌へのこすれが少ない、ゆったりとした服装を選び、アクセサリーも肌に直接触れないよう注意しましょう。
○熱いお湯に浸かる
日焼けした部分のやけどの状態が悪化する可能性もあるため、熱いお湯に浸かることは避けましょう。シャワー浴にするか、ぬるま湯での入浴にとどめてください。
○皮を自分でむく
日焼けが落ち着くと、肌の代謝によって皮がめくれてくることがあります。しかし、自分で無理にむいてしまうと痕になりやすいため、注意が必要です。むかずに保湿をしっかり行い、自然にはがれ落ちるのを待ちましょう。