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「少し悩んだが入館をお断りしました」 大学図書館を覗き込む“学外者” 館長が下した決断に9.4万“いいね” 「対応が優しい」「素直に従うのかわいい」
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奈良では、人とシカが同じ街で暮らす光景が日常です。そんな奈良ならではの一幕が、X(ツイッター)で9.4万件の“いいね”を集めました。大学図書館に入ろうとした1頭のシカに対し、図書館長は少し悩んだ末に、ある対応を選択。その判断に「対応が優しい」「素直に従うのかわいい」と、反響が寄せられています。投稿者の山田修(@narapuni)さんに詳しいお話を伺いました。
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図書館に入ろうと…奈良ならではの光景が話題
奈良県立大学の図書館長を務める山田さん。同図書館は、19歳以上で県内在住の学外者も利用が可能です。ある日、利用しようと“ひとりの学外者”が姿を見せました。
「大学図書館に入ろうとしていたシカ。少し悩んだが入館をお断りしました」
当時の状況をこう綴り、2枚の写真を投稿した山田さん。1枚目は、図書館のドアの内側から外を写したものです。入口に立ったシカが、館内の様子をうかがうように中を見つめています。
2枚目は、図書館の外側から撮影されています。そこには、山田さんに入館をお断りされたシカが、レンガ造りの壁の横で丸くなって座り込む姿が。諦めたように、静かに目を細めてうつむいています。
この投稿には、9.4万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「少し悩んだ対応、優しいですね」「お断りして素直に従うのかわいい」「奈良のシカは自由すぎて最高! 図書館長さんの優しい対応、素敵です」といった声が寄せられています。
学問の自由は動物にも? 図書館長の葛藤と優しい対応

図書館でゼミを行い、学生たちと館外へ出ようとした際に、シカと遭遇したという山田さん。学生や職員が珍しがって入り口付近に集まり、なかには少し怖がっている学生もいたそうです。
「とくに昨年あたりから頻繁に見かけますが、図書館の入り口付近に来るのはまれです。ましてや、中にまで入ってくるのは、私は見たことがありません」
山田さんは冷静に判断し、「入館をお断り」。その理由は「マダニやフンなど衛生上の問題、紙を食べる可能性、館内では学生が学修していたため」でした。大学の図書館という場所柄、学生たちの集中を妨げないよう、また衛生面や資料の保護を考慮して対応したのです。
一方で、図書館の玄関先に佇むシカを見て、こんな思いも抱いたといいます。
「『自由に勉強できる人間っていいな』と思っていたのではないでしょうか。学問の自由を奪うのは、動物であれど心苦しいです」
学生が安心して利用できる環境を守りながらも、シカへの思いやりを忘れない館長の対応に、多くの人が心をなごませたようです。
(Hint-Pot編集部)