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SNSで広がるエアコンDIY情報 NITEが注意喚起する“やってはいけない作業”とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

エアコンの取り付け作業はSNSなどの情報を鵜呑みにするのは危険(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
エアコンの取り付け作業はSNSなどの情報を鵜呑みにするのは危険(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 暑さが本格化するこれからの季節、エアコンの買い替えや引っ越しに伴う移設を検討する人も増えるでしょう。しかし、インターネット上ではエアコンの設置や取りはずしを自分で行うDIY情報も数多く見られます。手順を紹介する動画や記事もありますが、専門知識のないまま作業を行うと、破裂や発火などの重大な事故につながるおそれがあります。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)も注意を呼びかけています。

 ◇ ◇ ◇

DIYをすすめる情報をうのみにしない

「エアコン取りはずし、プロの手順を紹介」「エアコン取り付け、全部やってみた」「エアコン工事のDIYノウハウ」――。

 近年、エアコンの設置や取りはずしを自分で行う方法を紹介する動画やブログ、SNS投稿を見かける機会が増えています。なかには、「正しい手順を理解すれば自宅でも施工できる」といった内容もあります。

 しかし、こうした作業には専門知識や技術が必要なものもあり、十分な知識がないまま行うと事故につながる危険があります。

 NITEは、専門知識のない状態で行う「無謀なDIY」によって、破裂や発火などの事故が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。

取りはずし時に注意したい「ポンプダウン」

 エアコンの内部には、室内の熱を運ぶための冷媒ガス(フロン類)が封入されています。エアコンを移設したり取りはずしたりする際には、この冷媒ガスを室外機内に回収する「ポンプダウン」と呼ばれる作業が必要です。

 しかし、作業手順を誤ると冷媒回路内に空気が混入し、機器内部が異常な高圧状態となることで、部品の破裂などにつながるおそれがあります。また、冷媒ガスを適切に回収できず、大気中へ放出してしまう可能性もあります。

 NITEは次のように説明しています。

「インターネットでもDIY情報があふれるなど、DIYの人気が上昇しています。しかし、エアコンに関する手入れや工事の中には、専門の知識や電気工事士の資格が必要な作業があり、専門の知識などを持たない一般の消費者が『無謀なDIY』による作業を行うと、破裂や発火などの事故に至るおそれがあります」

冷媒ガスの回収は法律でも定められている

 家庭用エアコンに使用されているフロン類は、オゾン層の破壊や地球温暖化への影響が指摘されていることから、家電リサイクル法に基づき適切な回収・処理が求められています。

 そのため、エアコンを移設する際には、冷媒ガスを回収するためのポンプダウン作業を適切に行う必要があります。NITEは次のように呼びかけています。

「確実な回収の観点からも、購入先の販売店、メーカーのサービス窓口などに相談し、決して『無謀なDIY』による作業を行わず、作業が専門の業者によって行われるように依頼してください」

 エアコンの設置や取りはずしには、専門知識や資格が必要となる作業が含まれる場合があります。インターネット上にはさまざまなDIY情報がありますが、安全のためにも無理に自分で作業を行わず、販売店や専門業者へ相談することが大切です。

(和栗 恵)