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「目が合って食べられない!!」 W杯で注目のノルウェー選手がお弁当箱の中に 立体感がすごすぎるポテトサラダに驚きの声が殺到
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テレビ画面で一瞬にして目を奪われ…

普段から、人物や絵画を食材で表現した“前衛弁当”を作っている松浦さん。今回、ハーランド選手をモチーフに選んだのは、W杯の試合を観たことがきっかけでした。どこか人間離れした、迫力を持つ姿に一瞬で目を奪われ「このお顔をポテトサラダで作ってみたい」と、強く魅了されたといいます。
「ハーランド選手のお顔は立体的で、特徴がはっきりしています。作る前から、おもしろいものになると確信していました」
まずは、ジャガイモ4個を使って、マヨネーズと塩で味付けしたポテトサラダを用意。なめらかな質感になるよう丁寧に裏ごしし、一部を取り分けて、食紅や竹炭パウダーでピンク、黄色、水色、黒に着色しました。
お弁当箱全体にポテトサラダを平らに敷き詰めたあと、写真を見ながら爪楊枝で下書きし、輪郭を削り出していきます。最も低い目元から作り始め、額、鼻、頬、アゴ、口へと少しずつ盛りつけ。少しのずれで別人に見えてしまうため、額と鼻の高さ、頬の位置は何度も微調整を重ねたそう。造形と盛りつけを合わせて、およそ1時間30分をかけて完成させました。
とくにこだわったのは、ハーランド選手の彫りの深い顔立ち。立体感を生かすことで目元に自然な影が生まれるよう工夫し、最後に薄く溶いたピンクの食紅を鼻や頬にのせて、人間の肌らしい血色感を加えました。
「人間らしくなるほど、かえって少し不気味に見えるのかもしれません」
このポテトサラダは、配偶者さんのために作ったものでした。完成品を見せたところ、驚くわけでもなく「わかる」とひと言だけ残し、いつものように受け入れてくれたといいます。
“前衛弁当”を作る思い

松浦さんが“前衛弁当”を作り始めたきっかけは、一人息子の就職が決まり、子育てがひと区切りついたことでした。それまで息子に向けていた気持ちやエネルギーの行き場がなくなり、心にぽっかりと空いた穴を埋めるためにさまざまなことを試すなかで、お弁当作りにたどり着いたといいます。
もともと、広告デザインやイラストの仕事をしていた松浦さん。その経験から、しだいに絵画や映画、音楽などを食材で表現するようになっていきました。
「実物のお弁当作品はかさばらず、食べれば残らないところが良いと思っています。写真に残すことで作品になりますが、現物は消えていく。その潔さも、お弁当ならではのおもしろさだと感じています」
お弁当箱という小さなキャンバスの中で、食べる人を笑顔にする唯一無二のアートへと昇華された今回の一品は、日常にささやかな幸せと彩りを添えました。
現在、松浦さんは東雲の「シノノメgallery」で、個展「前衛弁当展 アートとあやかし」(8月11日〈火・祝〉まで)を開催中です。また、東京都江戸東京博物館のリニューアル記念特別展「洋館 明治の夢と挑戦」(8月23日〈日〉まで)にちなんで制作したお弁当など、さまざまな作品を自身のインスタグラムアカウント(nancychannel)で公開しています。消えてしまうからこそ愛おしい“前衛弁当”の世界を楽しむことができます。
(Hint-Pot編集部)