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漫画

お弁当に広がる“森” 母と息子の思いを描いた漫画に2.6万人感動「泣いていい?」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:岡野く仔(@kuko222)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:岡野く仔(@kuko222)さん】

 お弁当に苦手な食べ物が入っていた経験はありますか? 「入れないで」とお願いしたにもかかわらず、作ってくれる人が忘れて何度も入っていた……なんて展開も“あるある”ですよね。母親が息子のお弁当に入れたブロッコリー。息子が“あまり好きじゃない”この食材とお弁当をめぐる創作漫画が、ほっこり心温まると話題です。2.6万件以上もの“いいね”を集める大反響を呼んだ作品について、作者の岡野く仔(@kuko222)さんにお話を伺いました。

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息子のお弁当にいつも大量のブロッコリー 母親の真意とは?

 岡野さんは、コメディや恋愛ものなどの作品を発表しているプロの漫画家。「彼女は闇を抱えてる」や「ロリータ飯」(ともにKADOKAWA刊)、「僕は叶わぬ恋をする」(双葉社刊)、「着物ちゃんとロリータちゃん」(まんだらけ刊)など単行本も多数出版しており、11月10日には新刊「10年後の花嫁」(KADOKAWA刊)も予定されています。

 そんな岡野さんは先日、「弁当の中の森」と題した創作漫画をツイッター上で公開。心温まる内容が大きく注目されました。父親が単身赴任中の家庭で、母親と高校生の息子くんがお弁当をめぐって織りなす物語です。

 ある日のお昼、お弁当を開ける息子くん。中身を見て早々に「うわ」という声が漏れてしまいます。その原因は、お弁当箱の3分の1ほどを占めるブロッコリー。息子くんは「弁当の隙間に困るとブロッコリーの森を作ってごまかしている」と邪推しつつ、「俺あんまりブロッコリー好きじゃないのに」とつぶやきながら口に運びます。

 帰宅すると、ブロッコリーを入れたことを詫びようとする母親に「おいしかったよ」と一言。その後も、お弁当にはブロッコリーが登場します。

 しかしある日、母親が手首を捻挫したことでお弁当を作ってもらえない状況に。ここで息子くんは母親の分も一緒に弁当作りを買って出ました。

 そんな息子くんが作ったお弁当。母親が職場で包みを開くと、「好きなもの食べて頑張って」と書かれたメモが。中には、息子くんがお弁当を日々食べる中で母親の好きな食べ物だと気づいた“あの食材”が入っていたのでした。

 この作品がツイッターで2回にわたって公開されると、大反響を呼びました。合わせて2.6万件もの“いいね”を集めた他、リプライ(返信)には、「お弁当に込めた気持ちは伝わってるのね」「素敵な漫画をありがとうございます」「何ていい息子なんだ……」「泣いていいですか?」といった感想が相次いで寄せられるなど、作品は多くの読者を感動させたようです。