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「食べ切った人はひとりもいないのよ」 店員のひと言に困惑…日本人がアメリカのレストランで待っていた衝撃とは
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海外では、日本では当たり前だと思っていた感覚が通用せず、思わぬ戸惑いを覚えることがあります。イギリス・ロンドンで暮らした経験を持つフードジャーナリスト・斎藤理子さんも、アメリカへ移り住んでから、レストランで「注文の仕方そのもの」を変えざるを得なくなったそうです。第17回は、日本人の感覚では理解しがたいアメリカのレストラン事情について綴ります。
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日本の「大盛り」がかわいく思えるアメリカの外食
アメリカでレストランに行くときに注意しなければならないのは一皿の量です。前菜もサラダもメインもデザートも、とにかく分量がとてつもなく多いのが普通なので、アメリカ人ほど胃袋が大きくない日本人はかなり注意してメニューを選ぶ必要があります。
カリフォルニアやニューヨークといった健康意識の高い人が住んでいるエリアにあるレストランや星がついているような店は、一皿の量もまあまあ常識の範囲です。でも、それ以外のほとんどの場所では、レストランはまるで一皿の量の多さを競っているかの如くこれでもかというほど盛りつけてきます。その量たるや、日本の大盛りという言葉がかわいく聞こえるほどです。
ロンドンのレストランもかなり量が多いとは感じていましたが、食べきれない分量ではありません。ロンドン在住の後アメリカに住んだ私は、アメリカン・ポーションの異常な多さにしばらく慣れることができませんでした。
ヨーロッパ式に、前菜とサラダとメインをフルで頼むと、まず前菜の時点で討ち死にです。たとえば、海老や牡蠣なら軽いからいけるかもと思い、海老のカクテルもしくは生牡蠣を前菜に頼むと、どちらも1ダース登場するのは普通です。サラダは巨大なボウルに山盛り。メインは大体ステーキですがこちらは400グラムが標準サイズ。草鞋サイズのステーキという言葉はよく聞きますが、現物が目の前に置かれたときの絶望感は、体験してみないとわかりません。楽しい食事の時間が一気に修行の世界へと変わる瞬間です。