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「えっ、これもパンに挟んで食べるの?」 イギリスでフードジャーナリストが衝撃 「あまりパッとしない英国料理の中では最高傑作」と感じる食べ物とは
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日本ではお弁当や外食など、自由に選べるのが当たり前のランチ。しかしイギリスでは、“ある食べ物”一択ともいえるほどスタイルが固定されていることをご存じでしょうか。ロンドンで暮らした経験を持つフードジャーナリスト・斎藤理子さんによると、そのシンプルさに最初は戸惑ったものの、実は魅力が詰まった奥深い文化なのだといいます。“ごはんがおいしくない国”と言われるイギリスのサンドイッチをめぐる意外な食文化に迫ります。
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「よりどりみどり」の日本と対照的なイギリス
オフィスワーカーにとって、ランチタイムは大切な息抜きの時間です。会社を離れて外食したり、手作りのお弁当を持参したり、コンビニエンスストアで買ってデスクで済ませたりと過ごし方はさまざま。いずれにしても、仕事から離れてペコペコなお腹を満たすひとときは、午後の活力につながる重要な時間です。
日本のお昼ごはんは(お昼に限りませんが)、本当によりどりみどり。食欲や懐具合、制限時間に合わせて、選択肢が非常に幅広いのがほかの国にはない魅力です。なにげなく食べている毎日のお昼ごはんですが、これだけのチョイスがあるのは本当にすごいことだと思います。
イギリス人ももちろんお昼ごはんは食べます。ただ、お弁当を作ってくる人はかなりまれで、一般的なのはスーパーマーケットやカフェなどで売っているサンドイッチを買うスタイル。
実は、サンドイッチはイギリス発祥の食べ物です。なんでもパンに挟んで食べやすくし、具材の組み合わせによっては栄養バランスも良くて、しかもおいしい。これは、ほかがあまりパッとしないイギリス料理の中では最高傑作の部類だと私は思うのです。
「これも挟むの?」具材20種類 自由すぎるサンドイッチ文化
10年くらい前まで、ロンドンなどの都市部には、「サンドイッチバー」と呼ばれる個人経営のサンドイッチ専門店が、街のあちこちにあり、昼時にはどこも長蛇の列ができていました。
サンドイッチバーのカウンターには、大きな冷蔵ショーケースがあり、サンドイッチに挟む具材が20種類くらいずらりと並んでいます。ハムやチーズ、卵サラダといった定番から、サーモンやエビアボガドマリネなどのシーフード類、そしてタンドリーチキンなどのインド風まで、それはそれはバラエティ豊富。
「えっ、これもパンに挟んで食べるの?」「これってパンに合うの?」と思うようなおかずまであり、初めて見たときは大変驚かされました。とくに、エビやホタテをサンドイッチの具にする発想が、当時はまだ日本にはなかったので、食べてみてそのおいしさに2度びっくりでした。
また、カリカリベーコンを入れれば、サンドイッチはどんな具材でも大抵おいしくなるという発見をしたのも、サンドイッチバーのおかげです(例外はあります)。