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ねこと分かった途端かわいく見える! 不思議な写真が大きな話題に 「一瞬ドキッとしました」
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まるで「生首」 3年かけて美しい黒ねこに成長した「タヌ」くんは病院が苦手
「人の頭抱いてるみたいですが……」というコメントとともに、一瞬ギョッとする写真を投稿したのは、イラストレーターで注染染めの浴衣を手掛ける和装ブランド「ばらいろ」(aya_barairo)のデザイナーでもあるハセガワ・アヤ(@marojuice)さん。髪の毛に見え、ツヤツヤまん丸になっているのは「病院へ行くのに絶望しているねこ」です。話を聞きました。
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病院に行くまでがとても苦手なため、出発前の停車中に、怖がって飼い主さんに頭を埋めているのは、お迎えして3年になる黒ねこの「タヌ」くんです。黒毛のツヤ感が絶妙で、少々大きめな人の頭のように丸まっているタヌくんですが、この後キャリーケースに入れられ、無事病院へ。到着してしまえば、受け入れておとなしく受診するそうで、おうちに帰ったらご褒美のおやつをケロリとした顔で食べているそうです。
元々、タヌくんはおっとりした甘えん坊で、保護当初から人に慣れており、誰に抱っこされても平気なほど。これまで1度も「シャー」と声を上げて怒ったことがないのだとか。
そんなタヌくんが病院にちょっぴり苦手意識を持っているのは、保護されてから長い期間をかけて、さまざまな治療をしてきたからなのかもしれません。
タヌくんは保護されるまで、たくさんの野良ねこが暮らす、古い長屋が並ぶ路地にいました。
飼い主さんは、タヌくんと出会う少し前、別の場所で黒ねこの子ねこ「ロク」ちゃんを保護し、懸命に育てていたそう。しかし、半年で亡くなってしまい、あまりの悲しさに「ねこを飼うのはしばらくやめておこう」と思った時に出会ったのが、月齢も見た目もそっくりのタヌくんでした。
その時のタヌくんは、目ヤニで目元がぐちゃぐちゃ。そのまま放っておけば失明、また猫風邪になれば数日で亡くなってしまう恐れがあります。
飼い主さんは、タヌくんをその古い長屋町で見かけてからというもの、気になって気になって、様子を毎日見に行くようになりました。また、長屋のおばちゃんたちに聞き込みをしてみると「4匹生まれたけど、みんな死んでしまってね。このクロちゃん(仮名)だけ残ってん。でも私らの家にもねこいるしなぁ……」と、野良ねこから生まれ、このままでは他のきょうだいねこたちと同じ運命をたどる可能性が高いことが分かりました。
とはいえ、タヌくんは母ねこと一緒にいたため、2匹を引き離すのも難しいと当初は思っていたそうです。しかし、意を決して救出作戦を決行。キャリーを持って近づいたら思いのほかすぐ、保護に成功しました。
子ねこを抱き上げた時に母ねこが抵抗するのではないかと懸念していましたが、反応することはなかったそうで、きっと母ねこも最後の1匹になったタヌくんをどうか助けてほしいと思っていたのでしょう。飼い主さんは「お母さん、この子幸せにしますんで、いただきます」と、母ねこに挨拶し、連れ帰りました。
それから半年をかけて、目や鼻のふさがり、耳アカによる詰まり、寄生虫や脱毛……多くの症状を抱えるタヌくんの治療を続けました。すると、徐々に目は開き、耳は聞こえるようになり、脱毛も完治。3年経った今では、多くの人から毛ヅヤがきれいと褒められ、まるで人間の頭のように見える艶玉に仕上がりました。
この写真に対し、「一瞬ドキッとしました」「キューティクルバリバリですね」「毛しか見えないのに猫だと分かった途端可愛く見える」など多くのコメントが寄せられました。
(Hint-Pot編集部)