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新幹線で大型スーツケースが隣の席にはみ出し…金銭を請求されたら支払う必要はある?
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教えてくれた人:坂本 尚志

新幹線で旅行や帰省をする際、大きなスーツケースを持ち込む人も少なくありません。しかし、車内が混雑していたり、大型荷物スペースを利用できなかったりすると、荷物の置き場所に困ることもあります。もしスーツケースが隣の座席にはみ出し、降車時に「座席を使われたのだからお金を払ってほしい」と請求された場合、支払わなければならないのでしょうか。今回は、そんなケースをもとに、坂本尚志弁護士に法的な考え方を聞きました。
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「席を使ったんだから払って」 スーツケースがはみ出した分の荷物代を請求され…
夏休みに帰省するため、新幹線を利用しました。長めの滞在を予定していたので荷物が多く、大型のスーツケースを持っていくことに。予約した時点で、特大荷物スペース付き座席はすでに満席でした。
車内に持ち込んだものの、荷物を置ける場所が見つからず、やむを得ず自分の座席の足元へ置くことにしました。
しかし、スーツケースが大きく、どうしても隣の席の足元まではみ出してしまいます。隣に座っていた男性は、何度も荷物を見たり、ため息をついたりしていました。私は「申し訳ない」と思いながらも、ほかに置く場所もなく、そのまま約3時間過ごしました。
目的の駅に到着し、立ち上がろうとしたときのことです。隣の男性から突然、「私の足元にずっと荷物がはみ出していましたよね。座席を一部を使われたようなものなので、その分のお金を払ってもらえませんか」と言われました。
突然のことで驚きながらも謝罪し、発車時刻が迫っていたため急いで新幹線を降りて、お金を支払うことはありませんでした。
このように、隣の乗客から座席を使われたとして金銭を請求された場合、支払わなければならないのでしょうか。
荷物がはみ出したら「席代」を支払う義務はある?
まず、隣の乗客からその場で「席を使われたのだから、お金を支払ってほしい」と求められたとしても、それだけで支払い義務が生じるとは考えにくいでしょう。
一方で、新幹線には荷物の持ち込みに関するルールが設けられています。大型荷物を持ち込む際は、特大荷物スペース付き座席を予約したり、荷物置場や荷物棚を利用したりすることが原則です。
そのため、荷物を置く場所がなく、隣の乗客の足元にはみ出した状態で長時間利用を続けることは、周囲の利用を妨げるだけでなく、緊急時の避難や車内の移動に支障をきたすおそれもあり、望ましい状態とはいえません。
もし、荷物を適切に置ける場所が見つからない場合は、自分だけで判断せず、まずは乗務員へ相談することが大切です。車内の状況に応じて、置き場所を案内してもらえる可能性があります。
大型の荷物を持って新幹線を利用する際は、単に「持ち込めれば良い」と考えるのではなく、事前に荷物の大きさや持ち込みルールを確認することが大切です。また、特大荷物スペース付き座席が確保できない場合は、荷物の配送サービスを利用することも検討すると良いでしょう。周囲の乗客への影響も考慮しながら準備を進めることが、トラブルを防ぐことにつながります。
※本記事に記載された事例は、特定の事実関係に基づくものではなく、想定ケースとして構成されたものです。実在の相談・事件・人物等とは一切関係ありません。
(Hint-Pot編集部)