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網の上の肉を裏返すとき、同じトングで大丈夫? 焼き肉でやりがちな、食中毒リスクを高める行為とは
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教えてくれた人:和漢 歩実

8月29日は「焼肉の日」。語呂合わせに由来し、全国焼肉協会が焼き肉を食べて夏バテを防いでほしいという思いを込めて制定したといわれています。自分たちのペースで焼いて食べる肉は、おいしいものですが、食中毒予防の観点から注意すべき点があるようです。うっかりやっていることが、実はリスクを高めていることも。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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肉は「よく焼く」「菌をつけない」がポイント
焼き肉を安全に楽しむために、まず気をつけたいのが「肉を十分に加熱する」ことです。生肉や加熱不十分な肉には、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌など、食中毒を引き起こす細菌が付着している可能性もあります。
厚生労働省は、食肉は中心部まで十分に加熱することが重要とし、中心部を75度で1分間以上、加熱するよう呼びかけています。しっかり焼いて食べましょう。
もうひとつ、忘れてはいけないのが「菌をつけない」こと。ひと昔前は、同じ箸で生肉を掴み、焼き、皿に取り分けて食べることが珍しくありませんでした。しかし今は、食中毒予防の観点から、生肉を掴むトングや箸と、食べる箸は使い分けることが推奨されています。
ただし、注意したいのが焼いた肉を皿に取り分ける際、生肉に触れたトングをそのまま使ってしまうことです。生肉に触れたトングには菌が付着している可能性があり、せっかく肉を十分に加熱しても、焼き上がった肉に再び菌をつけてしまう「二次汚染」のおそれがあります。
肉を裏返すとき、別のトングを使うべき?
「菌をつけない」観点からいうと、肉の片面を焼いて裏返すとき、生肉に触れたトングを使うことに抵抗がある人もいるかもしれません。焼けた面に菌が付着することを考えると、別のトングを使ったほうが良いとも感じるでしょう。
しかし、ある自治体が行った焼き肉を安全に食べるための実験では、生肉を網にのせたトングを使って、そのまま肉を裏返しても問題ないことが確認されています。トングを介して、焼けた面に菌が付着したとしても、反対側を焼いている間に加熱されるためと考えられているようです。
生肉を取るときはトング、片面が焼けた肉を裏返すときも同じトングを使い、焼けた肉を取り上げるときは食べる箸を使うと心がけておきましょう。ほど良い焼き加減の肉をすぐに食べたくて、つい焼くときに使ったトングで肉を皿に取り分けてしまいがちですが、注意してください。
焼き肉が“スタミナ食”といわれる理由
焼き肉が“スタミナ食”といわれるのは、栄養面での理由もあります。肉には、体を作る材料になるたんぱく質のほか、鉄や亜鉛、エネルギー代謝に関わるビタミンB群などが含まれています。スタミナ食という視点では、とくにビタミンB1が多い豚肉がおすすめです。
暑さで食欲が落ちやすい時季は、エネルギーや栄養素が不足しないよう意識することも大切です。肉だけに偏らず、ビタミンやミネラルを含む野菜、エネルギー源になるごはんなども一緒にとりましょう。十分な加熱やトング、箸の使い分けに注意しながら、安全に焼き肉を楽しんで、暑い季節を元気に乗り切りたいですね。
【参考】
岡崎市「お肉はおいしく、楽しく、安全に トング トング ハシが愛言葉」
https://www.city.okazaki.lg.jp/kurashi/shokuhin/1004225/1013859/1004252.html
(Hint-Pot編集部)