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「めちゃ怖い」 草刈機の作業中に死亡事故も… 国民生活センターが警告する“キックバック”の恐怖

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

草刈り作業中は細心の注意が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】
草刈り作業中は細心の注意が必要(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 庭や空き地の草刈りに便利な刈払機(草刈機)。手軽に利用できる一方で、誤った使い方をすると重大な事故につながる危険性をはらんでいます。独立行政法人国民生活センターは、公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)で再現映像を公開し、刈払機の作業中の事故について注意を呼びかけました。実際の事故を再現した動画とともに、作業に潜むリスクと安全対策が反響を呼んでいます。

 ◇ ◇ ◇

予想外の動きを引き起こすキックバックの恐怖

 国民生活センターは公式Xアカウントにて、【#刈払機の事故に注意】との書き出しで、次のように注意を呼びかけました。

「刈払機(#草刈機)で作業中の死亡事故が報道されています。作業者がけがをした事例のほか、周囲の人にけがを負わせてしまった事例もみられます」

 また、保護具を着用し、使い方や注意点を理解したうえで正しく使用することを求めています。

 併せて公開された動画では、刈払機に特有の事故事例を再現。作業中の人があとずさりした際に転倒し、その勢いで刈刃が自分の脚に接触してしまうケースや、「キックバック」により周囲の作業者に刈刃が接触したケースを紹介しています。

 とくにキックバックについて、その仕組みと危険性を詳しく解説。刈刃は通常、反時計回りに高速回転しています。この刈刃の先端から右側90度の範囲に石や木の根などの障害物が当たると、回転の勢いによって、意図せず刈刃が右側に強く跳ね飛ばされることがあります。

 動画内の再現映像では、作業者の背後にダミー人形がいる状況でキックバックが起こり、刈刃が人形の頭に接触。作業者視点の映像からも、突然のキックバックによって体が持っていかれ、制御が難しくなる様子がうかがえます。

 この投稿に対し、リプライ(返信)や引用リポストでは「ネットでも流行っているからだね けがすれば覚えるけれど死んじゃダメ」「私も回転工具を使っていたので、このキックバックよくわかる。左右振ったときの力の持っていかれ方が全然違う」「草刈り機で起こる事故ってどんなもの? と思っていた。こういうことか。めちゃ怖い。気をつけて使わないといけないですね」といった声が寄せられています。

5年余りで29件の事故が発生 身を守るための7つのアドバイス

 投稿には、注意喚起のリーフレットのURLも記載。同資料によると、2019年度から2024年6月末日までの5年余りで、刈払機による草刈り中の事故が29件発生しています。

 主な事故原因は「転倒による刈刃への接触」「キックバックによる周囲の作業者への接触」「刈刃に絡まった異物を取り除く際の接触」「飛散物による受傷」の4つです。過去には、飛び石防止のネットを持っていた同僚にキックバックではねた刈払機が接触した事例があります。同センターが事故を再現したところ、刈刃に接触した小石が50メートル以上飛散したこともあったといいます。

 事故を防ぐため、同センターは「消費者へのアドバイス」として以下の7つを挙げて注意を促しています。

・取扱説明書を確認して使用方法や注意点を理解し、機器の点検を行って正しく使用する
・服装を整えてから作業を行う(※保護眼鏡、耳覆い、長袖・長ズボンの作業衣、防振手袋、すね当てなどの保護具を着用)
・滑りにくい作業靴を使用するとともに、移動するときには刈刃が回転しない状態にする
・刈払作業者には前方から近づくか、刈刃が届かない範囲から大きな音を立てて知らせる
・往復刈りや大振りを避け、障害物が多い場所ではナイロンコードカッターを使用する
・草などが絡まった場合には、刈刃が回転しない状態にしてから除去する
・十分な飛散防止対策を行い、15メートル以内に人が近づいた際には、作業を中断する

 身近で便利な道具だからこそ、一瞬の油断が大きな事故につながりかねません。正しい知識を持ち、作業者自身の身を守るだけでなく周囲への安全確認も徹底することが、悲惨な事故を防ぐ第一歩となります。

(Hint-Pot編集部)