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「これ、何?」 アメリカ人からの予想外の反応に気づいた“思い込み” あまり喜ばれなかった日本ならではのお土産とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

ホストファミリーには喜ばれた日本からのお土産

日系アメリカ人が多く住むハワイでは、盆踊りで浴衣を着るなど日本の文化が根づいている【写真:i-know】
日系アメリカ人が多く住むハワイでは、盆踊りで浴衣を着るなど日本の文化が根づいている【写真:i-know】

 ところで、私が大学生の頃、夏休み期間中にアメリカやニュージーランドに短期留学することが流行っていました。そして、留学を斡旋してくれた会社からは「現地でお世話になるホストファミリーに、お土産を持って行ったほうがいい」と、学生一同、アドバイスをもらいました。

 当時、学生の間で“喜ばれるお土産”として共有されていたのは、せんべいなどの和菓子や和柄の小物、折り紙、そして日本の法被(はっぴ)や浴衣です。

 留学生を受け入れるホストファミリーのなかには、日本など外国の文化に興味のある方が多いので、私も当時、それらのお土産をプレゼントして喜ばれた記憶があります。とくに、法被や浴衣を渡すと「I love it!(すごく気に入ったわ!)」と、目を輝かせて袋を開け、すぐに着用してくれた……という思い出もあります。

 そんな経験もあり、私はいつしか「日本らしいものを贈れば、海外の人には喜んでもらえる」と思うようになっていたのかもしれません。ところが、ハワイに住んでから、その思い込みに気づかされる出来事がありました。

 あるとき、3歳の女の子を持つご近所ママさんに、日本土産として子ども用の浴衣をプレゼントしたときのことでした。

 そのママさんは「これ、何!?」と言い、私が「お祭りに着る、日本の伝統衣装だよ」と言うと、複雑そうな表情を浮かべて「ふ~ん……OK」と、素っ気ない反応を見せました。

 そのママさんが「ありがとう!」と喜んでくれることを期待していた私は少し残念に感じました。それと同時に、外国人みんなが日本、または外国の伝統文化に興味があるわけではないことを身をもって知ったのです。

「日本らしいものなら喜ばれる」という思い込み

 振り返ってみれば、ホストファミリーに浴衣や法被を喜んでもらえたからといって、別の人も同じように喜んでくれるとは限りません。日本人でも好みや興味が一人ひとり違うように、それはどこの国の人でも同じです。

 たとえば、多くの日本人が抱いているであろうイメージに「外国人は寿司が好き」というものがあると思います。しかし、生魚を食べることが苦手な外国人は少なくありません。そして「食べたくない」「試してみたくない」と決め込むと、絶対に口に入れない人もいます。だから、無理に勧めてはいけないということを、私の経験を通して実感しています。

 ご近所ママさんの反応を見て、私がプレゼントを選ぶときに考えるべきだったのは、相手がアメリカ人かどうかではなく、その人自身が何に興味を持っているのかだったのだと思いました。

 相手の国籍から好みを想像するのではなく、その人自身を見ること。海外で暮らしていると、自分のなかにあった思い込みに気づかされることがあります。あのときプレゼントした浴衣も、そんなことを考えるきっかけになった出来事のひとつです。

(i-know)