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「毎朝、偽の画像で埋め尽くされているのを見るのはとても不安」 21歳女性選手が訴えた被害 日本でも問題になる競技写真の悪用
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子どもの部活動や大会で、懸命に競技する姿を写真に残したことがある人もいるでしょう。成長の記録になる一枚ですが、インターネット上に公開されたあと、本人の望まない形で使われることもあります。世界大会で銀メダルを獲得したインドの女子選手は、競技写真をAIで加工され、拡散された被害を明かしました。日本でも問題になっている、スポーツ写真の扱いについて考えます。
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銀メダル獲得後、インターネット上で広まった自身の画像
8月に南アフリカで行われた世界サブジュニア・ジュニア・クラシック・パワーリフティング選手権。インドのキーヤ・バネルジ選手(21)は、ジュニア女子47キロ級のデッドリフトで140キロを持ち上げ、種目別の銀メダルを獲得しました。自身の体重の3倍を超える重量です。
しかし、競技で注目を集めたあと、バネルジ選手は思いがけない被害に遭いました。自身のインスタグラムアカウントで祝福への感謝を述べる一方、こう訴えています。
「なかでも最悪なのは、私の顔や体を非常に不快な形に加工した、何千ものAI生成画像です。毎朝、自分や知人たちのSNSの画面がこうした偽の画像で埋め尽くされているのを見るのは、とても不安です」
インド紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」の取材に対しては、大会の公式写真を自分からは誰にも共有していなかったのに、顔や体をAIで加工した画像がインターネット上に広まっていたと説明しました。メイクなどを施したように加工された自分の画像が、知らないところで拡散されることに戸惑いを示しています。
さらに、不適切なAI生成画像を投稿する偽アカウントが現れ、自身の個人アカウントが停止される事態も起きたといいます。性的な対象として扱われたり、出自などを理由に人間性を否定する発言を向けられたりしたことも明かしました。
日本でも問題に 競技写真の性的な悪用
バネルジ選手が訴えたのは、AIによる画像加工を含む被害です。一方、日本でも、競技中に撮られた写真や動画が性的な目的で扱われることが問題になっています。
日本オリンピック委員会は、競技会での盗撮に加え、通常の競技写真に卑猥な言葉を添えてSNSに投稿・拡散するなど、悪用の形が多様化していると説明。写真や動画を使った性的目的の投稿・掲載を「アスリートへの写真・動画による性的ハラスメント」と位置づけています。
日本陸上競技連盟のアスリート委員会も、今年6月に迷惑撮影の防止を求める声明を発表しました。競技会で迷惑撮影が依然として確認されているとして、選手が安心して競技できる環境づくりを呼びかけ。同連盟は、日本選手権で会場の巡回を強化し、観客席の一部に撮影制限を設けるなどの対策をとっています。
競技中の写真は、選手の努力や成長を残す大切な記録です。子どもの部活動や大会で撮った写真を、家族や友人と共有することもあるでしょう。
一方で、公開された写真は撮影者の手を離れ、思いがけない形で広まることもあります。撮るときだけでなく、写真を投稿・共有するときも、写っている人の気持ちを考える必要があるでしょう。今後も、選手が安心して競技に打ち込める環境づくりが求められます。
(Hint-Pot編集部)