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「肝損傷、外傷性出血ショックのため緊急手術」 子どもの自転車事故で注意したい“見えないけが” ヘルメット着用でも防げない深刻な事故とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

自転車で転倒した際、見た目は軽傷でも、重篤なけがを負っている場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
自転車で転倒した際、見た目は軽傷でも、重篤なけがを負っている場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 子どもが自転車やキックスケーターに乗っているとき、思いがけず転倒してしまうことがあります。目立った傷がなければ安心してしまいそうですが、実は、外見からはわかりにくい深刻なけがを負っている可能性も。国民生活センターは公式YouTubeチャンネルで、ハンドルがお腹に強く当たることで起こる「ハンドル外傷」について、注意を呼びかけています。

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約5年間で39件の事故情報

 自転車やキックスケーターなどで転倒した際、ハンドルの端が腹部に強く当たることで起こるハンドル外傷。お腹の表面に目立った傷がなくても、内臓損傷のおそれがある危険なけがです。

 国民生活センターによると医療機関ネットワークには、12歳以下の子どもが自転車などのハンドルで腹部などを打撲し、内臓損傷などに至った事故情報が、2021年4月から2026年7月までの約5年間で39件寄せられています。

 同センターの公式ウェブサイトによると、実際に、緊急手術が必要になったケースも報告されています。

・自転車競技練習中にスロープに前輪が引っかかり転倒し、ハンドルで左腹部を打撲。へその下まではない胸部プロテクターを着用していた。近医での超音波検査では異常を認められなかったが、腫脹と疼痛が持続し、嘔吐があった。12日後に、他医で超音波検査をしたところ、腹壁ヘルニアを疑われ、当院を受診し、手術を施行した。

・両親と患児の3人が縦になって自転車走行中、車道左側の電柱にぶつかり、1回転しながら転倒した。受傷直後から腹部を痛がり、顔面蒼白のため救急要請した。患児はヘルメットを装着していた。ハンドル外傷による肝損傷、外傷性出血ショックのため緊急手術となった。

 とくに注意したいこととして、動画では「見た目の軽さとお腹の中の重症度が一致しない」と伝えています。外見上は大きなけがをしていないように見えても、体の内部で深刻な損傷が起きている可能性があるのです。

事故を防ぐためにできること

 では、こうした事故を防ぐためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

 国民生活センターは、転倒の危険性を低くするため、子どもが無理のない姿勢で乗れるよう、体格に合った大きさの自転車などを選ぶことを推奨しています。また、グリップテープが破れていないかなど、車体の状態を確認することも大切です。

 万が一、転倒してハンドルの端がお腹に当たった場合は、見た目に傷がなくても注意が必要です。転倒したときの状況や、体のどの部分をぶつけたのか確認し、数時間は子どもの様子を見守るよう呼びかけています。

「たかが転んだだけ」と軽く考えず、気になることがあれば早めに医療機関を受診しましょう。強い腹痛や顔色の悪さなど、明らかな異常がある場合は様子見をせず、速やかに医療機関へ相談することが重要です。

 また、日頃から子どもに対して「お腹にはたくさんの大切な臓器が入っている。お腹をぶつけたらすぐに大人に伝える」と教えておくこともすすめています。

 転倒を完全に防ぐことはできません。だからこそ、事故を防ぐための備えに加え、転倒後の小さな異変を見逃さないことが大切です。

(Hint-Pot編集部)