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「絶対に必要だと思って」 キャッシュレス大国のベルギー人 日本で大量の硬貨を用意した意外な理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

ベルギーから来たパブロさん【写真:Hint-Pot編集部】
ベルギーから来たパブロさん【写真:Hint-Pot編集部】

 クレジットカードやスマートフォンなどの普及を背景に、世界ではキャッシュレス化が急速に進んでいます。欧米諸国を始め、隣国の中国や韓国でも、日常生活で現金を使う場面はほとんどなく、財布や小銭を持ち歩かないという人が増えています。一方、日本ではまだ「現金のみ」を掲げる店も多く、外国人旅行者との間でトラブルになることも……。キャッシュレス大国・ベルギーから来た男性は「絶対に必要だと思って」と、あえて大量の小銭を用意してきたそう。その理由とは? 詳しい話を聞きました。

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ネットのやり取りで日本語を猛勉強、初来日ながら日常会話はお手の物

 4週間もの長期日程で、東京、青森、仙台、新潟などを巡る予定だというベルギー人のパブロさん。3年ほど前、スタジオジブリのアニメ映画『魔女の宅急便』を見て日本に興味を持ったといい、新潟在住の「先生」とネット上でやり取りしながら日本語を猛勉強、今回が初来日ながら、すでに日常会話はお手の物です。「(日本語は)まだまだです。今回の旅行でも先生にご挨拶にうかがいます」とはにかみながら口にします。

 そんなパブロさんの母国、ベルギーもキャッシュレス先進国のひとつ。2022年には商店へのキャッシュレス決済の導入が義務化され、レストラン、カフェ、スーパー、交通機関、タクシー、屋台に至るまで、ありとあらゆる場所でキャッシュレス決済が利用できるそう。

「ベルギーでは、逆に『現金お断り』の店が増えています。現金会計の場合、1セント単位の細かいお釣りは返ってこなくて、小銭の廃止が進んでいます。日本円でいうと、1円や5円のお釣りは戻ってこない感じですね」

 そんなキャッシュレス決済が当たり前の国から来たパブロさんですが、今回の旅行はあえての現金派。それどころか、「絶対に必要」と大量の硬貨まで用意してきたそう。いったい何のために、わざわざ両替してまで小銭を持ち歩いているのでしょうか。

「1つは、自動販売機が珍しくて。ベルギーにはほとんどないので、自動販売機を使ってみたくて、細かいお金を用意しています。もう1つの理由は、あれです」

 指差した先にあるのは、上野東照宮の境内。なんとお賽銭のために、わざわざ硬貨を用意したのだそう。

「日本の寺社仏閣が好きで、今回の旅行でもいろんな神社やお寺を巡る予定です。神社の参拝には、いろんなルールや決まりがありますよね。二礼二拍手一礼とか、手水の作法とか。覚えるのが大変でしたが、たくさん勉強しました。御朱印帳も持ってますよ」

 日本に来て、久しぶりに“アナログ”な紙幣や硬貨を使ったというパブロさん。異国の地での寺社仏閣巡りの体験も、印象に残る思い出のひとつになったようです。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)