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ラーメンのスープを飲み干さないのはマナー違反? 専門家が警鐘を鳴らすNGな食べ方
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教えてくれた人:和漢 歩実

店でラーメンを食べるとき、スープを飲み干すか、残すかについては、SNSなどでもたびたび議論になっています。出されたものは残さず食べることがマナーといわれることがありますが、スープを残すのは、失礼にあたるのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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スープを残すのは店に対して失礼?
結論からいうと、店で提供されたラーメンのスープを飲み干すことがマナーという決まりはありません。もちろん、スープには店ごとのこだわりがあり、時間や手間をかけて作られています。最後まで飲み干すことで、おいしかったという気持ちを伝えたい人もいるでしょう。しかし、飲み干さなかったからといって失礼にあたることにはなりません。
むしろマナーの観点から気をつけたいのは、麺の大盛りサービスや無料のごはんなどを注文したのに、残してしまうことです。食べられる量を超えて注文するのは、店への配慮に欠ける行為といえるでしょう。
食べられるものを無駄にしないという意識は大切です。ただし、食品ロスを減らすという思いから、無理をしてまでスープを飲み干すことはおすすめできません。その理由は、スープに含まれる塩分量にあります。
健康面からは食塩のとりすぎに
日本高血圧学会によると、ラーメン1杯に含まれる食塩相当量は7.5グラム。厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の1日当たりの食塩摂取目標量は男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満です。つまり、ラーメンのスープをすべて飲み干すと、1食だけで1日の目標量を超えてしまうこともあるのです。
食塩をとりすぎると、高血圧のリスクが高まります。高くなった血中のナトリウム濃度を下げるために水分が保持され、血液量が増えることによって、血圧が上がりやすくなるためです。さらに高血圧が続くと血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化のおそれがあり、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などのリスクが高まるといわれています。
そのため、厚生労働省では「減塩を進めるためのヒント」として、ラーメンなどの麺類のスープをできるだけ残すことを勧めています。スープを全部残すことで、食塩の摂取量を約2~3グラム減らせるとしています。健康面から考えると、むしろスープを残すことが望ましいでしょう。
そもそも食事のマナーとは、周囲の人に不快な思いをさせず、作り手に感謝し、お互いに気持ち良く食事の時間を共有するための心配りです。スープを飲み干すことだけが、作り手への感謝を示す方法ではありません。食べ終わった後に「おいしかったです。ごちそうさまでした」とひと言伝えるのも、マナーのひとつといえるでしょう。
(Hint-Pot編集部)