「インビクタス・ゲーム」の延期についてビデオメッセージ

　メーガン妃と米ロサンゼルスに滞在するヘンリー王子が現地時間9日、滞在する家から撮影したものと思われるビデオメッセージに登場したが、その姿に驚きの声が上がっている。元兵士のためのスポーツ国際イベント「インビクタス・ゲーム」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となったことについて話す王子の様子が、運営する公式アカウントのSNS上で公開された。王子は「人生が劇的に変わった」とコメントしたが、ややゲッソリとしてうつろに見える表情にファンが騒然。「別人のようだ」といった書き込みが殺到している。

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　書き込みが相次いでいるのは、英大衆紙「デイリー・メール」電子版の投稿欄だ。記事の内容は、ヘンリー王子が登場したビデオメッセージの件。自身が後援し、今月オランダのハーグで開催される予定だった「インビクタス・ゲーム」が新型コロナウイルスの影響で来年に延期されたことを告げると同時に、選手や関係者に対して「この大変な時期にお互いを支え合い、困難を乗り越えられるように望んでいる」と激励のメッセージを送ったと伝えた。しかしファンや一般読者の関心は、この記事の内容というよりも、ビデオメッセージに登場した王子の顔に集まった。

「メール」紙の投稿欄には、すぐに7500件近くのコメントが集まった。最も共感の多かったコメントは「ワォッ、どう見ても元気に見えない。もしくは幸せそうにも見えないと言うべきか。本当に別人のようだ」というもの。それに「まばたきを3回してくれ、そうしたら助けに行くから」「なぜハリー（ヘンリー王子の愛称）は捕虜のように見えるのか？」という書き込みが続いている。

　ビデオを見ると、やや痩せてゲッソリとした感じのヘンリー王子が画面に向かって話しているが、少し目がうつろで、その声にもあまり力がこもっていないように感じる。ライティングが暗めなのも、王子をメランコリーな印象に見せている原因なのかもしれない。

　もちろんヘンリー王子は新型コロナウイルスの影響で「劇的に我々の人生が変わった」と言っているのだろうが、このビデオの表情からは今回の“王室引退”で王子自身の人生が「劇的に変わった」と言っているようにも聞こえてしまう。実際、英メディアでは、知り合いのいない米ロサンゼルスで「ヘンリー王子が孤立している」という記事も出ており、その新生活を心配する報道も流れていた。

（イギリス・森昌利/Masatoshi Mori）