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新型コロナ禍で約半数が収入減 家計は逼迫 36%が貯金を取り崩して生活する実態が明らかに

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

新型コロナ禍で、半数近くが「生活費が足りない」と回答(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新型コロナ禍で、半数近くが「生活費が足りない」と回答(写真はイメージ)【写真:写真AC】

外出自粛で増えた出費 トップ3は食費、電気代に日用品

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ライフスタイルに大きな変化が生じました。不要不急の外出自粛要請がなされたことにより、お金の使い方にも変化はあったのでしょうか。収入の増減、リモートワーク等の働き方の変化、生活費は足りているのか、足りない人はどのように凌いでいるのかなどについて、株式会社タンタカは500人にアンケート調査を実施。約36%が「貯金を取り崩して生活している」と回答するなど、家計の逼迫具合が伺える結果となっています。

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「外出自粛で生活費は減りましたか? 増えましたか?」との質問には「変わらない」が38%、「減った」が33%、「増えた」が29%でした。「不要不急の外出を心がけても生活費は変わらない、または減った」と感じている方が約7割となっています。

「外出自粛で増えた出費」は食費の29.1%がトップで、電気代の22.7%、日用品の14.8%が続いています。一方、「減った出費」は交際費、旅費交通費、娯楽費がトップ3に。自宅にいる時間が長くなることで食費が占める割合が高くなり、電気代などの出費が増えてしまうことも切実な問題として浮かび上がっています。逆に対外的な活動に関する出費は激減しています。

 そして、「外出自粛の影響で収入は減りましたか? 増えましたか?」との問いには「変わらない」が52.2%、「減った」が47.6%、「増えた」は0.2%でした。今回の調査で、「勤務先へ出勤している」、「自宅(リモートワーク)」、「自宅と勤務先の両方で仕事をしている」と回答した人の合計は334人。そのうち「収入が減った」と回答した方は163名となっており、約半数の方が「仕事は継続できているけど収入は減っている」と感じていることが分かります。

 次に「生活費は足りていますか?」との質問に「足りている」と回答したのは55.8%。一方で、「足りない」ため何らかの対策をしている、もしくはする予定の人を合計すると、44.2%と半数近くに。具体的には、「貯金を取り崩している」と答えた人は36%、「支援制度を受けている(受ける予定)」が4.2%、「借金をした(する予定)」が2.8%、「保険等を解約した」が1.2%となっています。将来の蓄えのはずだった貯金を取り崩すなど、生活費が逼迫している方も多いようです。

(Hint-Pot編集部)