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ヘンリー王子は英国に帰りたい メーガン妃の故郷で“孤立” 王室専門家が現状分析 英紙伝える
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新型コロナの影響で「思うように新生活が始められず、孤立を深めている」
英国が恋しい――。軍隊時代の戦友に会えず、式典に出席できないことが寂しい。“王室引退”後、カナダのバンクーバー島からメーガン妃の故郷ロサンゼルスに移住して以降、さまざまな角度から“孤立”が報じられるヘンリー王子。先日公開したビデオメッセージにゲッソリした表情で登場し、まるで「別人のよう」と、ファンを騒然とさせたばかりだ。英国の事情通である王室専門家が、王子の“孤立”の原因など現状を語った。
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英大衆紙「デイリー・スター」が報じたところによると、王室専門のテレビコメンテーター、リチャード・フィッツウィリアムズ氏が取材に応じ、最近の英タブロイド紙で目立つヘンリー王子の孤立報道について解説した。
「王室の重要メンバーだった2人が(結婚から)2年も満たずに“引退”したのは、よほどの理由があったからだと思います。昨年10月のテレビインタビューでその断片は見えました。しかし“王室引退”と新型コロナウイルスのパンデミックが重なり、思うように新生活が始められない状況です。それが王子の孤立を深めているのではないかと思います」
フィッツウィリアムズ氏が語るように、ビジネスの商標に“ロイヤル”の文言を使用することが禁止され、新たに立ち上げた新財団「アーチウェル」のプロモーションは新型コロナの影響で滞ったままとなっている。
また「インビクタス・ゲームの開催が来年に延期されたのは大きいでしょう。軍隊関連の催しが中止になり、ハリウッドに居場所は移しても、情熱を捧げるものには変わりがないというアピールができなくなりました」とフィッツウィリアムズ氏は指摘する。
5月に開催予定だった、傷病兵による国際スポーツイベントでヘンリー王子が情熱を捧げる「インビクタス・ゲーム」も来年に延期。“王室引退”後、初のビッグイベントもお預けになった。
「さらにはヘンリー王子の祖母(エリザベス女王)は94歳、祖父(フィリップ殿下)はもうすぐ99歳で心配も募る高齢。それに71歳の父親(チャールズ皇太子)が今回の新型コロナに感染しても、そばにいることができませんでした。こうした状況がヘンリー王子に“里心”を付けさせたとしても不思議ではありません」
5月に入って、やたらと目立つヘンリー王子の孤立報道。その裏には新型コロナの影響でなかなか始められない新生活のアピールと、高齢の祖父母、そして父の感染などの心配が隠されているようである。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)