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エリザベス女王も新型コロナの影響で大損失 不動産収入が激減 大幅減収が確実な状況に 英紙報じる

著者:森 昌利

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エリザベス女王【写真:Getty Images】
エリザベス女王【写真:Getty Images】

昨年は英王室予算と王立不動産から王家に約116億円が支給された

 新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の経済は甚大な影響を受けているとされるが、エリザベス女王をはじめ英王室も例外ではないことが判明した。王室は収入源の大部分を王立不動産「クラウン・エステート」に頼っているため、今回の新型コロナ禍で経済的に大打撃を被ることが確実な状況に陥っているという。エリザベス女王は欧州戦勝記念日の今月8日に、特別なアクアマリンのブローチを着けて、パンデミック下でも耐え続ける英国民の姿勢を称えるスピーチをした。素晴らしい演説が国民から称賛されていたが、実は女王自身も苦境に陥っているようだ。

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 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が報じたところによると、税金からまかなわれる英王室予算「ソブリン・グラント」の他、王室には英政府が管理する「クラウン・エステート」からの家賃収入があるが、この収入が新型コロナウイルスの影響で大幅に減収となる見込みだ。

 昨年は140億ポンド(約1兆8100億円)と試算される「クラウン・エステート」からの純利益が3億4350万ポンド(約445億1500万円)計上され、王家ヘはここから「ソブリン・グラント」も含めて、25%(約116億円)が支給される。

 しかし、この家賃収入が英国のロックダウンの影響により大減収になるという。特に、ロンドンの目抜き通りであるリージェント・ストリートに並ぶ大店舗からの家賃収入がなくなるのが痛い。

 エリザベス女王には「クラウン・エステート」以外の不動産からも年間2100万ポンド(27億2100万円)の収入があるが、この金額も昨今の家賃の暴落からかなりの減収になるという。

 また、チャールズ皇太子も自身の不動産収入が激減すると伝えられた。昨年は皇太子が個別に持つ不動産から2160万ポンド(約28億円)の収入があり、ここから“王室引退”したヘンリー王子とメーガン妃一家への配分もあったが、今年の配当は例年をかなり下回りそうだ。

 さらにはロックダウンによる海外からの観光客の激減で、バッキンガム宮殿やウィンザー城への一般入場料収入も激減。詳細は年度末の申告で明らかになるはずだが、新型コロナウイルスの感染拡大によって英王室が被った経済的打撃はかなり深刻と言えるかもしれない。