米ロサンゼルスの警備問題など窮状を見かねて

　メーガン妃と結婚後、ヘンリー王子とウイリアム王子について現地メディアは兄弟に生じた亀裂や不仲説を報じてきた。昨年10月のドキュメンタリーでヘンリー王子が「（兄とは）別々の道を歩んでいる」と語ったこともあり、“王室引退”にも何らかの影響があったとされる兄弟仲。しかし実際は、将来の国王である兄は、弟の新生活を心から心配しているという。英紙が伝えた。米ロサンゼルスにいるヘンリー王子は「孤独」とも報じられ、チャリティ団体のビデオ通話などで近況が公開される度に、「別人のようだ」などとファンが騒然。心配する声も上がっていた。

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　英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、ウイリアム王子がヘンリー王子に「ロンドン帰郷」をアドバイスしたと伝えた。米誌「USウィークリー」の近親筋の話によると、滞在する米ロサンゼルスでの警備問題を心配しているようだ。

　近親筋の話として、米西海岸に移住したヘンリー王子の新生活には「さまざまな障害」があり、初の外国暮らしということもあって苦労が絶えない状況だという。そんな弟の窮状を見かねて、ウイリアム王子が連絡を取っていると語った。

　この近親筋は「ウイリアム王子はハリー（ヘンリー王子の愛称）に『ロンドンに帰って来い、もしくはもっと安全な場所に移住を』と助言したようです。今は、弟の安全を何よりも心配しているそうです」とコメントした。

　これもダイアナ元妃の息子として生まれた兄だからこその不安なのだろうか。英王室を離れ、外国へ移り住んでもメディアに追いかけられるヘンリー王子を心配するウイリアム王子の心には、今もたった1人の弟に対する愛情があふれているに違いない。

（イギリス・森昌利/Masatoshi Mori）