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メーガン妃 英国に約1380億円もたらしたと主張も「最大の恩恵を受けたのは本人」と専門家は否定的
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ヘンリー王子との結婚式の効果を対大衆紙の裁判資料で断言
メーガン妃が英大衆紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)を訴えた裁判で、提出書類に、2018年5月19日に行ったヘンリー王子との結婚式が10億ポンド(約1380億円)の利益を英国の観光業界にもたらしたという記述があったことが明らかになった。しかし、専門家は「まったく信憑性がない」とメーガン妃側の主張に疑念を示した。英紙が伝えた。父のトーマス・マークルさんに宛てた手紙を無断で掲載したとして同紙を訴えた裁判は、5月の第1審でメーガン妃側が“敗訴”している。結婚式の1か月後には、ヘンリー王子にぎこちなく「手つなぎを拒否」をされるシーンが報じられるなど、王室入り直後から否定的な報道が目立ったメーガン妃。その頃から妃は、複雑な思いを溜めていたのかもしれない。
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英大衆紙「ザ・サン」の取材に応じたPR専門家アンディ・バー氏は「10億ポンドという数字には信憑性がまったくない」と語り、メーガン妃側の主張を真っ向から否定した。
バー氏は「最大に見積もっても2億5000万ポンド(約345億5000万円)。しかし、この結婚式で最大の恩恵を受けたのは自身のブランド化に大成功したメーガン妃本人でしょう」と発言を結んでいる。
確かに、日本円にして約350億円にも上る“メーガン効果”を生み出したのはすごい。だが、最も得をしたのは世界的名声を手に入れた自分自身だろう。その上、数字を高く見積もって裁判所に書類を提出したことにバー氏は驚きを隠せないようだ。
さらにメーガン妃側は、結婚式費用について「チャールズ皇太子が負担し、公金が投入されたわけではない」とも主張しているという。
メーガン妃のウェディングドレスを始め、式を飾った花、披露宴費用で100万ポンド(約1億3800万円)程度かかったとしており、この費用をチャールズ皇太子が支払った可能性はあるだろうとしている。
しかし、「サン」紙によると、パレードの警護費108万4512ポンド(約1億4966万円)と放送設備にかかった23万ポンド(約3174万円)は英国政府が支払った記録がある。
また、書類にはメーガン妃の友人たちが「このタブロイド報道で、特に妊娠中と重なった時、メーガン妃の精神的な健康が心配だった」と証言する部分もあるという。
無論、裁判だから自分に有利な数字や証言を集めるのは当然だが、その数字を水増しして、明らかに公平さに疑問が残る友人証言を集めても、説得力に欠けるのは明白。2人を“王室引退”に追い込んだ要因の1つである英タブロイド紙との確執から発展した今回の法廷闘争だが、どうやらメーガン妃側が勝訴するイメージには結び付かない展開となっているようだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)