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「海の日」「山の日」って何に感謝する日? 子どもと楽しむ夏の祝日の過ごし方とは

著者:和栗 恵

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夏の祝日「海の日」と「山の日」は、何に感謝する日?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏の祝日「海の日」と「山の日」は、何に感謝する日?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 1年間に16日ある、国民の祝日。夏真っ盛りのこの時期には、2つの祝日があります。それはどんな意味が込められているかはよく知らないという人も多い、7月第3月曜日の「海の日」(令和2年度は特例で7月23日)と、8月11日の「山の日」(令和2年度は特例で8月10日)があります。ちなみに「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける」――日本における“国民の祝日”に関する法律には、このような記載があります。では、海の日・山の日はどのようなことに感謝し、「新しい生活様式」に合わせてどう祝えばいいのでしょうか。

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海の日は「島国日本の繁栄」を願う日

 先出の国民の祝日に関する法律によると、「海の日」とは「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う」日であると記されています。国土交通省によれば、世界の国々の中で海の日を祝日としているのは、日本だけとのこと。

 海の日は、島国であり海からの恩恵をたっぷりと受けている日本について考え、海を汚さないためにはどうすればいいのか、海からの恩恵を受け続けるにはどうすればいいのか、そうしたことを考える機会にすることが大切です。

 でも、今年はあいにくとコロナ禍の中。大多数の海水浴場が閉鎖を決定し、イベントなども自粛方向にあり、海への理解を深めたり、海を眺めてまったりしたり、なんていうのはなかなか難しいもの。

 そこでおすすめなのが、家庭で楽しめる「海」を満喫する、という方法です。青いカーテンへの架け替えや、窓ガラスに青いフィルムを貼って部屋の中を海っぽく演出してみるのもいいでしょう。視覚的に涼を得られるので、冷房代の節約にもつながります。

 海鮮丼やお寿司、焼き魚など、海産物を食べて海の恩恵を感じ、日本の漁業を応援するのもいいでしょう。小さなお子様がいるご家庭であれば、「海の日」にちなみ、海が関係するアニメや映画を観るのもおすすめです。

 ところでこの「海の日」。海がない奈良県では、特別に「奈良県の山の日・川の日」と、条例で定められているそうです。

山の日は「自然の恩恵に感謝」をする日

 海の日と対になるのが、8月の「山の日」です。2016年に施行されたばかりの祝日なので、まだまだ聞きなじみがない方も多いことでしょう。

 お盆の時期に連続した休みが取りやすいよう設定されたため、変動的な海の日と違い基本的には8月11日に固定されているのが特徴です。

 国民の祝日に関する法律によれば「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日であると制定されています。3密を避けられるキャンプ場に出かけてみたり、近くの山々をトレッキングしてみたり、家にこもるのではなく、できるだけアクティブに過ごすことが「山の日」の楽しみ方として正解かもしれません。

 それでも、やはりコロナ禍の影響は不安が残るもの。家の中で、キノコや山菜を使った料理を楽しんだり、日本100名山の本やNHKの「グレートトラバース」などを鑑賞したり、遠き山への思いを馳せるのも一興です。

 ちなみに、日本における“自然にできた山”として認められているものの中で最も標高が低いのは、徳島県徳島市にある「弁天山」で、何と高さはわずか6.1メートル! 高い山には登りたくないけど、せっかくだから山に親しみたい! という人に向いています。

 これまで何の気なしに休んでいた国民の休日。その1つ1つには、さまざまな意味が込められています。海の日、山の日をきっかけにして、日本ならではの伝統文化に親しんでみてください。

(和栗 恵)