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ヘンリー王子の最新スピーチに元閣僚が痛烈な皮肉 「よくぞ言った!」「本当に狂気の沙汰」という声も

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

今年2月に「トラバリスト」のイベントへ向かうヘンリー王子【写真:Getty Image】
今年2月に「トラバリスト」のイベントへ向かうヘンリー王子【写真:Getty Image】

「肉食獣が菜食主義を奨励するようなもの」 昨夏のプライベートジェット問題が尾を引く

 最初は“自叙伝”という触れ込みで、“王室引退”のすべてを語るとPRしながら、いざその際どい内容が一部明かされると「取材には一切応じていない」と著者に言わせる。問題の暴露本とも言われる伝記「Finding Freedom(自由を探して)」におけるダブルスタンダードも大きな焦点となる中、英国の元運輸相がヘンリー王子の環境保全を訴えたスピーチに反応。強烈な皮肉をかましたことが注目を集めている。これまでラフなスタイルでビデオ通話に臨むことが多かったヘンリー王子だが、この日のスピーチではシャツにジャケットを着た姿で登場した。

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 ◇ ◇ ◇

 英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、新型コロナウイルス収束後の旅行に関し、持続可能な観光を奨励するイニシアチブ「トラバリスト」のサミットのオープニングスピーチに登場したヘンリー王子。そこで「グリーンな(環境に優しい)選択を」とスピーチを行った。すると、このスピーチに対し、歯に衣着せぬことで知られる英国の元運輸相のノーマン・ベーカー氏が「メッセージは正しいが、メッセンジャー(メッセージを伝えた人間)が悪い」と発言した。

 ベーカー氏が問題とするのは、ヘンリー王子のプライベートジェット問題。これは昨夏、ヘンリー王子が環境問題についてスピーチした後、メーガン妃と長男アーチーくんを連れ、歌手エルトン・ジョンの南仏にある別荘を訪れるなど、バカンスへの移動も含め、短期間で幾度となく二酸化炭素の排出量が多いとされる自家用飛行機で移動したことが物議を醸した件だ。

 そうした履歴のある人間が、環境保全を訴えるのは「肉食獣が菜食主義を奨励するようなもの」とも語り、ヘンリー王子を痛烈な皮肉とともに批判した。

 さらには「メール」紙の読者層もこうしたヘンリー王子のダブルスタンダードに辟易としたのは明らか。投稿欄には「ノーマン・ベーカー氏、よくぞ言った!」「彼(ヘンリー王子)は環境保全に限らず、どんなことについてもアドバイスできる人間ではない」「この偽善者の愚か者は、自分がどれだけバカバカしい存在に見えるかわかっているのか?」「本当に黙ってくれ!」「本当に狂気の沙汰。どうかもうやめてくれ」という書き込みに揃って高評価が集まっている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)