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コアラの中に“小さなおじさん”!? 壁に寄りかかる珍しい姿が話題 「中の人、暑くないかな」
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淡路島で暮らす「だいち」くん のそのそ動く姿が人間みたい
1日20時間も眠って過ごすというコアラ。両手でしっかりとしがみ付き、常に木の上で暮らしているイメージですが、中には地面が好きなコアラもいるようです。まるで“小さなおじさん”が入っているかのように地べたに座るコアラが話題になっています。淡路ファームパーク イングランドの丘の飼育員、後藤敦さんに話を聞きました。
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話題のコアラ「だいち」くんは、淡路ファームパーク イングランドの丘のコアラ館に暮らしています。「のぞみ」ちゃん、「みどり」ちゃん、「ゆうき」くんの3頭と一緒に飼育されており、後藤さんによると、だいちくんは末っ子のような存在。性格は落ち着きがない方で、少しおっちょこちょいなところがあるのだとか。
そんなだいちくんですが、バランス感覚はピカイチ! 「木の上でも結構、大胆な寝相で寝ていることがあります。過去に浮遊感のある寝相から『エア・D』と名付けてツイッターで紹介したところ、話題になったことも」と後藤さん。
また、だいちくんのすごいところは、寝相だけではありません。今回話題になった様子も、他のコアラではなかなか見られない動きなのだそう。
元々、だいちくんは地面をウロウロするのが好きで、マーキングのために展示場内を歩き回ることがあります。最近は、見学通路側からはやや死角になる場所で休憩することが多いようで、この日も展示場の奥側の地面を移動中、疲れてしまったのか腰を下ろしてしまいました。
後藤さんは、地面でくつろいでいるだいちくんをSNSで紹介しようと撮影。すると、だいちくんは突然「よっこらせ」とでも言っているかのように、ゆっくりと腰を上げ、壁際へ移動。そして、ゆっくりとおしりを下ろし、完全に壁に寄りかかってくつろぎ始めました。実はこうして壁を使って座る動きは、コアラにはまれなことなのだそうです。
「普段、木にもたれかかるのはリラックスしている状態です。しかし、壁などを利用して、地面で行う個体は珍しいですね。まれに他の個体でも、地面に腰を下ろすことはありますが、壁を使って座るのは、当園ではだいちくらいです」
だいちくんののそのそとした動きが、まるで背中にチャックが付いていて“小さなおじさん”が入っているかのように見えたという後藤さん。だいちくんの実年齢は、18日で7歳になります。この年齢は人間に換算すると30~35歳くらい。“渋メン”になるには少々早そうです。
動画は多くの反響を呼び、「夜中の駅におるよねw」「だれか、そっと背中のチャック開けておいしいビールあげて~」「中の人、暑くないかな。。。」など、“小さなおじさん”が入っている説に納得する声がたくさん寄せられています。
だいちくんが住むイングランドの丘では、新型コロナウイルスの感染予防対策として規模を縮小して営業していますが、4頭のコアラの姿は変わらず見ることができます。後藤さんのおすすめは、毎日11時30分にスタートするコアラのエサ交換の時間帯。この時間は、比較的活発に動くコアラを見学できるそうです。
また、コアラ館の奥には、だいちくんのすごい寝相「エア・D」をご神体に祀った、“寝てても落ちない”というご利益のある「コアラ神社」という展示も。受験生に人気のスポットになっています。
(Hint-Pot編集部)