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育休復職に感じる“壁” 「両立の困難さから辞めようと考えたことがある」が6割
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あったらいいと思うサポート「柔軟な働き方ができる制度」
これらの悩みや不満を上司や会社に伝えたか聞いたところ、「伝えなかった」が過半数を占め、うち4人に1人は「まったく伝えていない」と答えました。伝えなかった理由は4割の人が「子育て中である事情を考えると我慢すべきものだと思った」と回答しています。
また、復職者の悩みは仕事だけでなく、家事や育児の悩みも複雑に絡み合っていることがあるようです。復職後「両立の困難さから会社を辞めることを考えたことがある」人は「何度もある」「1、2度ある」を合わせおよそ6割となりました。
復職後も意欲的に働くためにあったらいいと思うサポートや環境(複数回答)では、「柔軟な働き方ができる制度(83.3%)」がトップ。「勤務時間ではなく成果で評価する制度や風土(58.3%)」「個々の家庭状況や希望に合わせた働き方やキャリア設計のための定期的なフォロー面談(56.6%)」「自分の悩みや課題についてキャリアの専門家に相談できる場(47.0%)」が続きました。
制度による一律の支援だけでなく、個々の状況や希望に合わせた定期的なフォローや相談の場を欲していることがうかがえます。「仕事だけでなく、日々の家庭生活や育児をサポートする施策(44.1%)」も上位に入り、ライフ面の充足あってこその仕事と考える人も多いようです。
復職前後の会社からのサポートで「ありがたかったこと」と「残念だったこと」の自由回答では、「ありがたかったこと」は職場の理解の他、制度面では「コロナ禍を受けて進んだ在宅勤務」を挙げる声が目立ちました。「残念だったこと」では職場の無理解や対話不足が多く見られました。
(Hint-Pot編集部)