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修繕中の金閣寺 撮影ポイントに“元の姿”の写真パネル 担当者に聞いた設置の意図とコロナ禍の京都

著者:Hint-Pot編集部

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普段の「金閣寺」(写真はイメージ)【写真:写真AC】
普段の「金閣寺」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 コロナ禍で大きな打撃を受けている各地の観光地。日本が世界に誇る古都・京都でも観光客は減少しています。しかし、これをある種の“チャンス”と見た一部施設は、施設の修繕に乗り出しているようです。「金閣寺」の名称でおなじみの「鹿苑寺」は、9月1日から12月まで「舎利殿(金閣)」の屋根葺き替え工事を実施。この際に登場した“大型写真パネル”が話題を呼んでいます。その設置の意図とコロナ禍での取り組みを担当者に聞きました。

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新型コロナ禍の参拝客減少が修繕工事を後押し

「金閣寺(鹿苑寺)」の「舎利殿(金閣)」は9月~12月までの間、屋根葺き替え工事のために周辺がシートで覆われており、拝観料を払って参拝はできるもののせっかくの景観を見ることができない。

 そこで機転を利かせて設置されたのが、2.4×3.6メートルの大型写真パネルだ。澄み切った青空と、それを映す水面に浮かび上がる金色の荘厳な姿……。実際の風景と一致するように設置されており、写真で撮れば実物と見分けが付かない大型パネルはSNS上でも話題を集めている。

 金閣寺の担当者は「工事中のため、シートしか見えない。せっかく来ていただいた参拝客のため、少しでも何かできないかと。参拝客自体は例年よりだいぶ少ないですが、皆さん写真はよく撮られています。幸い好評をいただけているようです」と設置の意図を語る。

 この時期の修繕工事については、新型コロナ禍も少なからず影響したという。「以前のように人手が多かったら、工事自体できていたかも分からない。パネルの設置だけでなく、この時期だからこそできることをいろいろやっていきたい」と担当者は続ける。

 昨年からは、ホームページ上から境内を参拝できるバーチャルツアーも開始。直接足を運べない参拝客に雰囲気だけでも味わってもらおうと、様々な手立てを講じている。

 今年は新型コロナ禍のため、京都三大祭りの行列はすべて中止に。インバウンドによる外国人観光客の姿もなく、日本屈指の観光地である京都はひっそりとしている。それでも「京都人は我慢強いですから。そのうちお客さんがいらっしゃる日をお待ちにしています」と担当者。古都に活気が戻る日を心待ちにしたい。

(Hint-Pot編集部)