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「30超えた女は価値ない」…セクハラで転職を経験した人のリアルな声 受けた仕打ちはさまざま

著者:Hint-Pot編集部

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セクハラで悩み抜き、転職を選択した人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
セクハラで悩み抜き、転職を選択した人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 職場で「セクハラ」を経験した人は、一体どのくらいいるのでしょうか。アンケート調査では、約15%の人が「セクハラが原因で転職経験がある」と答えたというデータが出ています。その内訳を見てみると、男女差はそれほど大きくないことも明らかに。また、転職経験者の約半数は、セクハラを受けた時に「何も対処を行わなかった」と明かしており、問題の根深さが浮き彫りになっています。

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セクハラで転職を経験した人たちの内訳は女性が54%、男性が46%

 東晶貿易株式会社が運営するキャリア転職センターでは、2020年9月27~30日に全国の20歳以上の男女4802人に対して「セクハラによる転職経験の有無」の調査を実施し、その結果を発表しました。セクハラが原因で転職した経験があると答えたのは、約15%にあたる748人。この748人に対して、さらに追加のアンケートも行っています。

 まず、転職経験のある人たちの内訳は、女性が54%、男性が46%という結果に。では、実際にどのようなセクハラを受けたのでしょうか。その内容は、(1)言葉によるハラスメント、(2)身体に触れる、(3)性差別に関する言動、(4)プライバシーに関わる内容を執拗に聞く、(5)親密な関係を迫る、の5つのタイプに分けられるといいます。

 それぞれの具体的な内容は以下の通りです。

 
◯言葉によるハラスメント
・30(歳を)超えた女は価値がないと言われた(女性・40歳~49歳)
・卑猥な言葉を言われる(男性・40歳~49歳)
・子供をおろして仕事しろと言われた(女性・50歳~59歳)

◯身体に触れる
・おしりを触られた、手を触られた(女性・40歳~49歳)
・役員が飲み会で女子社員を膝の上に座らせた(男性・50歳~59歳)
・同性上司が、顔やおしりを触ってきて気持ち悪く会社に相談したら私の気のせいで済まされた(男性・40歳~49歳)

「男性看護師だからという理由で処置を拒否される」「女性差別的なことを言われる」

◯性差別に関する言動
・男性看護師だからという理由で処置を拒否される(男性・40歳~49歳)
・女性だからどうせ辞めるだろうと、エンジニアの仕事をやらせてもらえなかった(女性・20歳~29歳)
・女性差別的なことを言われる(女性・20歳~29歳)

◯プライバシーに関わる内容を執拗に聞く
・男性上司に具合が悪いと言ったら「生理前だからかな?」と言われた(女性・30歳~39歳)
・ハンカチを持っていただけで「妊娠してるの?」と男性上司から言われた(女性・40歳~49歳)

◯親密な関係を迫る
・毎日下ネタを聞かされ、寝よう寝ようと言われ続け、本気で断ったらパワハラされて辞めさせられた(女性・50歳~59歳)
・お互い既婚者だが、交際を迫られ、断ったら、さまざまな嫌がらせ行為があった(女性・50歳~59歳)

 
 この他にも「在宅ワーク中に家の近くまで来られて無理やりお茶に行かされた」(女性・30歳~39歳)というコロナ禍で起こりがちなことや、「トイレの盗撮をされた」(女性・30歳~39歳)といった例もアンケートでは報告されているといいます。

 では、こういった卑劣なセクハラを受けた人たちは、どのように対処してきたのでしょうか。複数回答可の設問で、何と半分以上の54%にあたる409人が「何も対処を行わなかった」と回答。「上司・同僚に相談した」が205票で続き、「本人にセクハラをやめてほしいと伝えた」は99票でした。なお、追加アンケートに答えた748人のうち、「転職をして良かった」と思っている人は76%に。環境を変えたことに満足していない人もいるようです。

(Hint-Pot編集部)