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ウイリアム王子 地球温暖化についてプレゼンで力説 「次の10年が、歴史上最も重大な時間」
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地球温暖化について迅速な対応の必要性を語る
地球環境の改善に貢献した5人の人物を今後10年間にわたって表彰する「アースショット賞」の創設など、環境問題に積極的に取り組んでいるウイリアム王子。このほど、世界中のさまざまな著名人による講演を開催・配信しているアメリカの非営利団体「TED」のプレゼンテーションに初出演。地球温暖化について語った。その内容を米雑誌「ピープル」が報じている。
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同誌が掲載した記事によると、ウイリアム王子は10日、地球温暖化への取り組みを目的としたTEDの無料のバーチャル会議「カウントダウン(Countdown)」にウィンザー城の外から出演。自身初のプレゼンテーションを行った。
大きなカシの木の側に腰を下ろしながら、ウイリアム王子は「このカシの木は900年近くにわたり、私の家族の家であるウィンザー城の近くにあります。39人の君主がここに住んで、この美しい環境を楽しんできました」と、英王室が長きにわたり自然の恩恵を享受してきたとコメント。
一方で、地球温暖化についてはこのように警鐘を鳴らす。
「私の祖母の生涯にあたるこの約90年の間に、我々の影響力がものすごい速さで加速していき、そのため気候、海、空気、自然などがすべて危険にさらされています」
さらに王子は、「新たにスタートした次の10年が、歴史上最も重大な時間になることを知っています」と今後の環境への取り組みが重要なものになると強調。その間の行動がなければ「我々がすでに与えたダメージを元に戻すことができず、その影響は、未来の世代だけでなく、今生きている我々にも及ぶでしょう」と、迅速な行動を起こすことの重要性を視聴者に訴えた。
王子は最後に「我々には、これらのカシの木、そして地球上のすべての生命が、次の1000年、またはそれ以上にわたり、繁栄することを確実なものとする力とポテンシャルがあります」と語り、プレゼンテーションを締めくくった。
(Hint-Pot編集部)