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コロナ禍で孤独を感じる層は20代が最多 今だからこそ“おしゃれ”を大事にすべき理由とは

著者:Hint-Pot編集部

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おしゃれはアイデンティティーの形成をサポートする側面も(写真はイメージです)【写真:写真AC】
おしゃれはアイデンティティーの形成をサポートする側面も(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 生活スタイルが激変した2020年。「新しい生活様式」により、人と直接対面するコミュニケーションが減った人は多いでしょう。このほど実施された調査では、20代の3人に1人が「孤独や寂しさ、不安を感じることが増えた」と回答しました。この状況はやはり、私たちの心理に大きな影響を与えているようです。調査の詳細を通じて、状況改善の方法を見てみましょう。

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「飲み会などの楽しみや張り合いが減った」のは50代と60代

 株式会社マンダムは2020年7月、全国の20~69歳の男女1110人に「コロナ禍の対面コミュニケーションとおしゃれ・身だしなみに関する意識調査」を実施しました。調査報告は3回に分けられ、今回は第3弾の【アイデンティティ編】となります。

 まず、コロナ禍で対面コミュニケーションが「減った」と回答した人は1066人(96.0%)に達しました。次に、減った状況から「気持ちや生活にどんなマイナスの影響がありましたか」と尋ねたところ、20代では「孤独や寂しさ、不安を感じることが増えた」と回答した人が男性(35.3%)女性(32.5%)ともに最多でした。

 一方、50代と60代の最多回答は「飲み会や食事会などの楽しみ、張り合いが減った」と回答した人が多く、こちらも男性(50代23.9%・60代22.7%)女性(50代30.4%・60代23.9%)ともに最多でした。

 この世代別の違いは、歩んできた時代背景や婚姻状況などの要因が考えられます。たとえば、親元を離れて一人暮らしする20代の場合、1人で過ごすコロナ禍はやはりストレスが大きいでしょう。SNSなどネット上でのコミュニケーションには長けているはずの世代ですが、それでは埋まらない孤独が存在しているようです。

 50代と60代は家族と同居している人も多い世代。また、インターネットが普及する前、直接会うことがコミュニケーションの基本だった時代を長く経験しています。飲み会や食事会への思い入れも他の世代より深いのかもしれません。

「自分だけの時間が減った」と回答した人が、女性の40代(23.0%)と50代(27.7%)で最多だったことにも注目すべきでしょう。コロナ禍により、家族が自宅で食事する機会が増え、合わせて家事も増えた人が多いと考えられます。

意識的におしゃれ・身だしなみを楽しむことはコロナ禍で有益?

「コロナ禍以前と比べて現在のおしゃれ・身だしなみに対する習慣・行動は変化しましたか」と尋ねたところ、「変化はない」が男性(67.1%)女性(56.2%)ともに過半数を超えました。

 そこで「変化があった」と答えた人の詳細を見えると、男性での最多は「時間とお金のかけかたにメリハリをつけるようになった(10.1%)」で、女性では「見える部分/見えない部分でメリハリをつけるようになった(18.0%)」となりました。


【コロナ禍と比べて変化したおしゃれ・身だしなみに対する習慣・行動】
「見える部分/見えない部分でメリハリをつけるようになった」女性1位(18.0%)・男性3位(8.4%)
「人からどう見えるかよりも、自分のために行うものになった」女性2位(12.4%)・男性4位(7.3%)
「時間とお金のかけかたにメリハリをつけるようになった」女性3位(8.3%)・男性1位(10.1%)
「生活リズムの維持に欠かせないものになった」女性4位(6.8%)・男性2位(9.9%)


 男性と女性で回答に違いが見られたことは興味深いところです。オンとオフの切り替え、自身の欲求、社会的に必要な義務など、おしゃれ・身だしなみが日常でどういう役割を果たしているかによっても、回答は分かれるでしょう。

 また、対人関係の心理とアイデンティティの関係について詳しい立正大学心理学部准教授の笠置遊先生によると、私たちは社会生活の中で複数の役割を切り替え、コミュニケーションをすることでアイデンティティを日々確認しているとのこと。

「職場での自分から親としての自分等の役割の切り替えは、服装・メイク・ヘアスタイルなどの装いがスイッチとして機能することもあります。そのためコロナ禍でも意識的におしゃれ・身だしなみを整えたり楽しむことは、自分自身のアイデンティティの形成をサポートするという点からも大事にしたい習慣です」

 新しい生活様式に戸惑うことも多く、なかなか思い通りに行かないなど、ストレスを溜めている人も多いと思います。そんなコロナ禍だからこそ、自分らしくおしゃれを楽しみながら、少しでも気持ちを前向きにしていきたいものですね。

(Hint-Pot編集部)