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エリザベス女王の驚くべき即決即断 ヘンリー王子夫妻の献花申し出拒否 「2秒で決断」と英紙

著者:森 昌利

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エリザベス女王【写真:AP】
エリザベス女王【写真:AP】

 第一次世界大戦の終戦記念日(11月11日)に最も近い日曜日「リメンブランス・サンデー」に毎年実施される戦没者追悼式典。昨年11月のこの日、ヘンリー王子とメーガン妃による献花の申し出があえなく拒否されたのは記憶に新しいが、その決定をエリザベス女王がわずか2秒で下していたと英紙が報じている。夫妻は同日に米ロサンゼルス国立墓地を訪問して戦没者を慰霊したが、“売名行為”と批判を浴びる事態になった。

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夫妻はロサンゼルス国立墓地を訪問も“売名行為”と批判浴びる

 英大衆紙「デイリー・メール」によると、ヘンリー王子夫妻からの献花拒否はエリザベス女王が自ら判断。しかも、わずか2秒という電光石火の早業で決断したそうだ。

 王室関係筋は王室行事に関して「どんな些細なことでも女王の了解が不可欠になる」と語ったという。さらに、「(ヘンリー王子夫妻からの)献花を拒否した王室を『冷たい』とする意見もあるが、それはエリザベス女王の決定だった」として、この背後には「『公務を選り好みできない』という女王の強い信念がある」ともしている。

 昨年1月に突然、“王室引退”を宣言して世界中を驚かせたヘンリー王子夫妻。2人は当初、公務の半分、特にヘンリー王子は英国軍に関連する公務を継続したがったそうだ。だが、サンドリンガム城で実施されたエリザベス女王、チャールズ皇太子、ウイリアム王子、ヘンリー王子による“四者会談”ですべての公務から退くことが決定した。

 前述の関係筋は「エリザベス女王にとって公務は絶対。選り好みは許されず、すべてを公平に行うしかなく、王室を出て行けば公務に参加する資格を失う」と語っている。

 これこそ、“個”を犠牲にして1952年から君主として君臨し続ける女王の面目躍如だろう。わずか2秒の決断に冷たさも感じる人もいるかもしれないが、公人として厳格な人生を歩んできた女王ならではの決断だったともいえそうだ。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)