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ヘンリー王子とメーガン妃 ポッドキャスト番組でライブ配信にも挑戦へ 発言次第で“大問題”になるリスクも
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9月の米動画配信大手「ネットフリックス」に続き、今月にはスウェーデンの楽曲配信サービス大手「スポティファイ」とポッドキャスト番組の制作・配信に関わる契約を結んだヘンリー王子とメーガン妃。最低でも3000万ポンド(約43億2000万円)とされる契約金も話題となったが、注目されるのがそのサービス内容。このほど、2人が米国特許商標庁に提出したオーディオ制作会社「アーチウェル・オーディオ」の著作権文書でそれが明らかになったという。
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野心的な活動も一抹の不安…
「アーチウェル・オーディオ」がスポティファイとともに展開するサービスについて、このほど複数の英メディアが伝えた。英大衆紙「デイリー・スター」は夫妻が提出したとされる著作権文書の内容を紹介。それには「ダウンロード可能なポッドキャスト番組、オーディオプログラム、オーディオブック」と制作するサービスが明記され、続いて多岐にわたるテーマが記されている。
テーマは教育、科学、文学、人種差別問題、性差別問題、環境問題、若者の雇用問題、健康、メンタルヘルスといったもの。夫妻はこれらの話題を積極的に扱っていくだけでなく、ライブ配信も行うという。ただ、多種多様なテーマをカバーする一方、これを不安視する声も高まっているようだ。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は2人のこれまでの活動を踏まえ、特に人種差別問題、性差別問題と環境問題に関する発言に懸念を示している。
夫妻が今年9月、米雑誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」発表イベントにビデオメッセージで登場した際、米大統領選に言及して波紋を呼んだ。これはその後、米下院議員が夫妻の発言に抗議する公式書簡を送付する事態に発展した。
今後夫妻がライブ配信を行うということは、問題発言をすればそのまま配信されてしまうということでもある。“王室引退”したとはいえ、「サセックス公爵」「サセックス公爵夫人」の称号を依然保持する2人が先の政治的発言のように自身の信条や考え方などを明確に表す発言をすると、反対派から猛烈な批判が起き、最終的にはエリザベス女王にも飛び火する可能性がある。
自由を求めて王室を飛び出したヘンリー王子とメーガン妃がそうした懸念を考慮しているか……。甚だ疑問である。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)