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ヘンリー王子とメーガン妃は「切り捨てられた」? エリザベス女王のスピーチ映像に“不在”の意味とは
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新型コロナウイルス感染再拡大により、地域的なロックダウンが続く英国。そんな中、エリザベス女王は例年通りにクリスマススピーチを発表した。メッセージの映像では、チャールズ皇太子やウイリアム王子夫妻ら王室メンバーが英国民や医療関係者を激励するシーンも紹介されたが、3月に王室離脱したヘンリー王子とメーガン妃が登場することはなかった。ある王室専門家は女王が夫妻を「切り捨てたメッセージ」と豪メディアに記し、話題になっている。
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ヘンリー王子夫妻は昨年も“登場”しなかった
紫のアンサンブルを着用し、左胸には母エリザベス王妃(クイーン・マザー)から受け継いだシェル形のブローチ。エリザベス女王は今年のメッセージで、コロナ禍による英国での死者7万人超など未曽有の危機を迎えた2020年を振り返り、大切な人を亡くした人々に思いを寄せ、医療従事者らに謝意を示した。
スピーチの途中には、キャサリン妃がナショナル・ポートレート・ギャラリーと協力した写真展「ホールド・スティル(Hold Still)」で展示された作品や、チャールズ皇太子とカミラ夫人夫妻、ウイリアム王子とキャサリン妃夫妻ら王室メンバーが医療関係者を激励する映像が次々と流れた。しかしそこに、3月に王室を離れたヘンリー王子とメーガン妃夫妻は不在だ。
王室コメンテーターのダニエラ・エルザー氏は、これを「女王から夫妻へのメッセージ」と見ているようだ。同氏は豪メディア「news.com.au」に寄稿した記事で、「(ヘンリー王子夫妻の)一連の経済活動と家族の騒動によって王室荒廃を招いた2020年」の終わりを迎えるにあたり、王室の活動を示すビデオに含まれなかったことは、「宮殿の視点から残酷にならない程度に、王室から切り捨てられた暗黙のメッセージになった」と記した。
また、女王がメッセージを述べた際、机上に飾られていた写真は夫のフィリップ殿下のみ。同氏は「ヘンリー王子とメーガン妃、ひ孫のアーチーくんの写真が飾られていたら、女王がまだサセックス公爵家を重要視しているという証になった」とも記述。かつて寵愛していた孫が王室を去った今、思いを「完全に振り切った」としている。
昨年のクリスマススピーチでは、机上にヘンリー王子夫妻一家の写真はなかった。夫妻の非公式伝記「Finding Freedom(自由を求めて)」には、これに夫妻が動揺したことで “王室引退”の要因になったとの記述がある。今年のメッセージ映像をヘンリー王子はどんな気持ちで受け止めたのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)