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ミス東大タレントが語る大学受験と親 子どものモチベーションを上げるには「強要しないこと」

公開日:  /  更新日:

著者:鄭 孝俊

K-POPアイドルになり切る楽しさも語った松本有紗さん【写真:舛元清香】
K-POPアイドルになり切る楽しさも語った松本有紗さん【写真:舛元清香】

東大ではK-POPコピーダンスに夢中 母と韓国旅行も

 東大に入ってからは、1年から引退する3年までK-POPダンスサークル「STEP」に入りました。実は中高のときから学園祭で何回か「KARA」や「少女時代」の真似をして踊っていたんです。

 K-POPコピーダンスって全員で踊るというよりも、踊っている本人がアイドルそれぞれのキャラクターになり切るんですね。全員がそろっていればいいというだけではなくて、個人の癖とか、ちょっと間違っているところまでもコピーする。私は少女時代の「GEE」という曲のときはユナ(のパート)を担当しました。ユナは手足が長くてウェーブとかくねくねするというか、しなやかな動きがすごく得意。体全体が柔らかくてダンスが優雅なんです。

 私の母は同じK-POPでも東方神起が大好きで、中学生の時には一緒にソウルへ旅行しました。東大のダンスサークル仲間とも卒業旅行でソウルへ行って、チマチョゴリを着て写真を撮りましたね。

母の気配りが勉強になる 一緒の立場になって考えてくれる近い存在

 私の場合、親子のコミュニケーションが保たれているので、いいなぁと感じます。母とはすごく仲が良くて、結婚してからも週に何度も一緒にごはんを食べに行っています。母は元CAですごく面倒気がいい。気をつかうのが得意みたいです。その気配りは見ていて勉強になります。

 いいことも嫌なことも、何があってもそれは運命だと思うのが母の考え方。「そうなったのは自分のせいだ」と考えると、どんどん落ち込んでいく。でも、「運命だから仕方ないよ」って大まかにくくってくれることによって、嫌なことがあっても、ものすごく落ち込んでしまうことはなかったですね。

 受験の時も「もし落ちちゃってもそれが縁というものだ」という考え方ができてすごく気が楽になりました。頭ごなしに「ああしろ、こうしろ、こういうものなんだ」と決めつけたりしない。一緒の立場になって考えてくれる。そういう面では、母はとても近い存在なのかなと思います。

多様性の時代だからこそ子どもの個性を大事に

 将来、子どもができた時、どういう母親になればいいのか。今考えているのは、子どもの個性をつぶしたくないということ。多様性が求められる時代ですから、「両親が東大卒なんだから東大に行きなさい」と頭ごなしに決めつけることは絶対にしたくないです。

 その子の持っている能力を最大限に生かせる人生を送ってほしい。そこを見つけられるように親として努力していかないといけないな、と思っています。

<終わり>

◇松本有紗(まつもと・ありさ)
1997年1月13日、東京都出身。桜蔭中学校、桜蔭高校を経て、現役で東京大学理科二類に進学。三年次で農学部生命化学・工学専修に進み、卒業後は東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻に進学。在学中は2017年度「ミス東京大学」グランプリに輝き、テレビ朝日の「テレ朝公式ウォッチガール」として活躍した。出演番組は「踊る!さんま御殿」(日本テレビ系)、「超難解!? 明日話したくなる神授業」(BSフジ)、「ビジネスクリック」(TBS系)、「おはスタ」(テレビ東京系)など多数。趣味は美味しいもの探し、散歩、お笑い鑑賞、料理、カメラ。特技は手芸、ダンス。昨年4月1日にTwitterで同2月に結婚していたことを報告した。血液型はO型。公式YouTube【乗りものチャンネル】、毎週水曜配信「週刊乗りものニュースカウントダウン」ナレーター、株式会社ビズアップ総研無料ウェビナーナビゲーター(不定期)などで活躍中。

(鄭 孝俊)