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ヘンリー王子夫妻インタビューは「私を少しうんざりさせた」 モナコ大公が発言
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先日のインタビュー番組で、沈黙を強いられたことやロイヤルファミリーに人種差別的な発言をした人物がいたなどと語ったメーガン妃。英国内外で多数の関係者や識者が見解を述べる中、モナコ公国の国家元首アルベール2世大公が妃の暴露やインタビューを受けた行為自体に対して率直な感想を述べた。ついに発言した“本物のロイヤル”は、やはり「公共の領域に出す必要はなかった」と考えているようだ。
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ヘンリー王子夫妻の状況に理解を示しながらも出演判断には疑問を呈した
米雑誌「ピープル」が掲載した記事によると、モナコ公国のアルベール2世大公は英公共放送BBCの「ワールドニュース」にリモート出演。英国王室を“引退”したヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー番組について、「(2人が王室時代に受けた)重圧は理解できますが」と前置きしながらも、不満をこうした形で公表するのは不適切だったのではないかと述べた。
アルベール2世大公はやや恐縮したようにも感じる口調だったが、自身が受けた印象を明確に提示。「この類の話は家族の中でしっかりと話し合うべきです」とした上で「あのような公共の領域に出す必要は決してありませんでした」と、インタビューを受けたヘンリー王子夫妻の判断に疑問を呈した。
また、夫妻のインタビュー出演自体は「私を少しうんざりさせました」と率直な感想も添え、夫妻の状況に理解を示しながらも「この種の議論ができる適切な場ではなかったと思います」と述べた。
さらにヘンリー王子についての意見を求められると、王子が常に「ベスト」の状態であることを望むと回答。さらに「世間一般は難しい世界ですが、いかなる時にも正しい選択をするための判断力と知恵を持ってくれることを願います」とズバリの一言で、“本物のロイヤル”として夫妻に今最も必要と思われる助言を与えていた。
アルベール2世大公は2005年、父レーニエ3世の薨去(こうきょ)を受けて同国の大公に即位。母のグレース・ケリーはハリウッドのトップ女優を経て王室入りしたが、車の運転中に脳梗塞を起こし、ガードレールに激突。崖下に転落して救助されたが、意識不明のまま翌日に52歳の生涯を閉じた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)