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ヘンリー王子夫妻 王室時代から商業活動に意欲か 王室側の指摘に聞く耳持たずと報道
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3月上旬に放送されたヘンリー王子夫妻のインタビュー番組。数々の暴露があった一方、世界的企業2社と巨額契約を結んだことについても話が及んだ。その際に王子は“金儲け”の意思を否定していたが、ここに来て発言が“虚偽”だった可能性を高める報道が流れ、話題になっている。
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米モバイル動画企業と“王室引退”直前までビジネスミーティング
英大衆紙「デイリー・メール」を始め複数メディアが報じたところによると、ヘンリー王子とメーガン妃は王室メンバーだった頃、米モバイル動画ストリーミングベンチャー「Quibi」(現在はサービスを終了)と複数回のミーティングを行っていたという。
まず、英高級紙「テレグラフ」が関係者の話として報じた内容によると、同社のビジネスに関する提案は2019年初頭までさかのぼるそうだ。同社との話し合いは王子がエリザベス女王、チャールズ皇太子、そしてウイリアム王子とサンドリンガム城で“王室引退”を協議した2020年1月まで続いたとしている。
また英雑誌「ヴァニティ・フェア」によると、ミーティングを持ちかけた人物には同社の共同創業者ジェフリー・カッツェンバーグ会長とメグ・ホイットマンCEOらトップが含まれていたという。
当然ながら、王室メンバーの商業活動には当時の王室スタッフから指摘が入った。しかし、「メール」紙によると、ヘンリー王子夫妻は「私たちのやりたいことは止められない」と言い放ち、聞く耳を持とうとしなかったそうだ。
一方、ヘンリー王子は3月上旬のインタビュー番組で、“王室引退”後に世界的企業「ネットフリックス」及び「スポティファイ」と巨額契約を結んだことに関して、「自分たちの計画になかった」と主張。“王室引退”後に経済支援が断ち切られたため、商業活動は「警備費を捻出するため必要に迫られた結果だった」としていた。
しかし、今回報じられた「Quibi」とのミーティングが事実であれば、“商業活動を考えていなかった”とする主張は真っ赤な嘘だったことになってしまう。実際は、王室メンバーの頃から世界的企業とのビジネスを虎視眈々と狙っていたのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)