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ヘンリー王子夫妻に“米国人が同情的”は本当か 「多くは発言に穴があると」
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世界に大きな衝撃を与えたヘンリー王子とメーガン妃の暴露インタビュー。放送後、英国では批判的な声が多く上がる一方、妃の母国である米国では多くのセレブが夫妻を擁護した。さらに、バイデン米大統領夫人が妃と同ブランドの型違いドレスを着用すると「支持を示した」など大きな注目が集まり、米国では同情ムードが高まっていると報じられている。しかし、それは事実なのか? 英王室ジャーナリストが出演するポッドキャスト番組に、米国での夫妻支持熱は“それほどでもない”とするリスナーからの意見が寄せられ話題となっている。
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人気ポッドキャスト番組に届いた米国人リスナーの鋭い意見
英国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」にかけて「ポッド・セーブ・ザ・クイーン」と名付けられたポッドキャスト局。王室ジャーナリストのアン・グリッパー氏と英大衆紙「デイリー・ミラー」の王室番編集者ラッセル・マイヤーズ氏がロイヤルを語り尽くす人気番組だ。ここに米国から1通のメッセージが届き、話題になっている。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、米国から届いたメッセージの差出人はケリー・オキーフさん。オキーフさんは英ロンドン在住経験がある米国人で、「公平な立場で王室を語る」このポッドキャストのファンだという。そしてヘンリー王子とメーガン妃の暴露インタビューをめぐり、英国人にとって興味深い考察を記していた。
暴露インタビューに対しては現在、英国と米国で特にメディアの反応においてかなりの温度差があるとされている。英国では2人の辻褄が合わない主張に検証を重ねるメディアが数多く存在する一方、妃の母国である米国のメディアはヘンリー王子夫妻の主張に同情的で、夫妻側に寄り添う報道が多いように見えるだろう。
ところが、オキーフさんは「確かにメディアの報道にはそういう傾向が見られますが、一般の多くは2人の発言に“穴がある”と感じており、パンデミックの際に『かわいそうなお金持ちのカップル』というのもバカげていると思っています」と、米国人のリアルな反応を伝えた。
さらにオキーフさんは同番組について、政治的発言をするセレブリティとして知られるジョージ・クルーニーの「莫大な警備費を当然のように支払って家族を守っている」発言と、ヘンリー王子の「家族からの支援がなくなった」発言を比較したことが「痛快だった」と記述。米国にもヘンリー王子とメーガン妃の主張に疑問を呈している人が少なからずいることを示していた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)