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フィリップ殿下「狂気の沙汰」 ヘンリー王子夫妻のインタビューに苦渋の思いを明かしていた
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今月9日に死去したフィリップ殿下は、軍人としてアフガニスタンの最前線で闘ったヘンリー王子を誇りに思っていたという。そして、多くの孫息子たちの中でも特に、ヘンリー王子を寵愛していたといわれている。“王室引退”に関しても、国、また王子とメーガン妃夫妻のために「正しいことだとは思えない」と周囲に漏らしながら、「最終的に自分が正しいと思う人生を生きるのが一番」と語るなど、かわいい孫息子夫婦の旅立ちを温かく見守ったとされている。しかし、ことが3月に放映された夫妻のインタビューとなると、王子に“甘い”殿下の意見もがらっと厳しくなったようだ。
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暴露インタビューから「いいものは何もでてこない」と指摘
英大衆紙「デイリー・メール」によると、作家、テレビ司会者、政治家も務めた多才な人物で、フィリップ殿下と40年来の親交があったジャイルズ・ブランドレス氏が同紙の取材に応じた。同氏は99年間にわたる激動の人生に終止符を打った殿下が、ヘンリー王子夫妻インタビュー番組にどのような意見を持っていたのかを明かしている。
同氏は「私の知る近親者から聞いた話によると、フィリップ(殿下)はインタビュー番組に関して『狂気の沙汰』『いいものは何も出てこない』と話していたそうです。ただ、これは1990年代にチャールズ皇太子とダイアナ元妃がインタビューを受けた時の意見と同じだったので、まったく驚きませんでした」と証言している。
ダイアナ元妃は1995年に英公共放送BBCで放送された「Panorama」のインタビューで、別居状態となっていたチャールズ皇太子との結婚生活の破綻を告白。翌96年に離婚が成立していた。
これも、人生のすべてをエリザベス女王と王室を支えるために捧げた殿下らしい“断言”と言える。もっとも、15年の結婚生活を耐えに耐えたダイアナ元妃の苦渋の告白と、結婚後わずか1年10か月で夫の家族を非難したメーガン妃の一方的な暴露を一緒にしてしまうのはフェアではない気もするが、王室の対面を傷つけたということでは確かに重なる部分もある。
同氏はまた、入院中にヘンリー王子夫妻のインタビュー番組が放映されたことに関して、殿下は「気にかけなかった」とも明かしたという。
「フィリップ(殿下)が心配したのは、公の場で2人が意欲的に自分の問題を明け透けに語ったことでした」
時にはインタビューを受けるのも義務。しかし、そこで自分の話をしないのが王族というもの。それが、殿下がヘンリー王子夫妻に最も強く伝えたいことだったのではないだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)