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フィリップ殿下は「自然死か?」 死因尋ねたメーガン妃の友人ジャーナリストに批判
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メーガン妃の友人で米民放CBSのジャーナリストであるゲイル・キング氏。ヘンリー王子夫妻のインタビュー後には「夫妻と話した」と明かし、王子と兄ウイリアム王子、父チャールズ皇太子の会話が「あまり生産的な話ではなかったなかったらしい」と証言した。この他にも妃の友人であることを頻繁にアピールしているが、今回のフィリップ殿下死去に関しては、英国特派員にたずねた質問によりSNS上で非難の声が上がっている。
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キング氏がロンドン特派員に心ない質問
英高級紙「インディペンデント」をはじめ、複数の英メディアが報じたところによると、英有名政治家のナイジェル・ファラージ氏は米FOXニュースにリモート出演。フィリップ殿下との複数回に及ぶ対面経験がある同氏は、「人をからかう名人だった」と殿下の愉快な一面を紹介した。
しかしその直後、ヘンリー王子夫妻のインタビュー放送前に王室記者からオフレコで「さほど長くは保たず、6月に100歳の誕生日を迎える可能性はほとんどない」と聞き、関係者の間では「数週間の命と知られていた」と明かした。さらにインタビュー放送を強行したヘンリー王子とメーガン妃に対して「ここで本当に私が使いたい言葉を使うことは避けるが、これ(インタビュー放映)は本当に深く敬意を欠いている」と語り、祖父の容体を知りながら、王室を攻撃するインタビューを放映したとして激しく非難した。
また同氏は、70年以上も連れ添った夫が危険な状態に陥ったことで「この間のエリザベス女王の心労は計り知れない」と語り94歳の女王に同情を示すと、そんな祖母の状況が分かっていた上で、王子夫妻がインタビューの放送を決行したと英国民が改めて知れば、夫妻に対する一般の支持は今後「さらに急激に落ちる」と断言した。
もちろん同氏の主張は、ロンドンの王室関係者が知っていた殿下の容体がヘンリー王子夫妻にも伝わっていたことを前提としており、事実関係に関して不明な部分もある。しかし、夫妻が知っていたとするのが自然とすれば、同氏が発言したように、事実確認が曖昧で公正さにも欠ける主張を繰り返して王室に多大なダメージを与えたインタビューの放送は、殿下にとって痛恨だったに違いないだろう。
義理の父であったジョージ6世の早すぎる死で、25歳で君主の座に着く他なかった妻を影から支え続け、王室存続を望んだ殿下の人生。99歳での崩御は大往生であるが、類い稀な人生の最後に孫息子夫婦への心配が心をよぎったとすれば、王室派のファラージ氏でなくとも気の毒に思うのが当然なのかもしれない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)